2023.6.26 ジェル型GPSで常に場所を把握される【ヘッドハンター】
ヘッドハンター
評価:3
■ヒトコト感想
ヘッドハンターのロジャーが受ける災難を描いた作品。表向きは有能なヘッドハンターではあるが、身分不相応な生活をしている。その理由としては高価な芸術品を盗んでいたから。次のターゲットは元軍人のクラスの家だったのだが…。クラスに関わったことが運のつきだ。ヘッドハンターとしてもクラスを有名企業に紹介したりもするのだが…。
最新の機器を使い、クラスはロジャーを殺そうとする。ジェル形式で髪の毛につける発信機はすさまじい。それによりロジャーがどこにいるかが常にラスクには筒抜けとなっていた。ラスクからの追求を逃れながら、すべての殺人をラスクの責任にするために動き出す。ロジャーの生きるための執念がすさまじい。
■ストーリー
身長が低い所を除けば、ロジャー・ブラウンは全てを手に入れた男だ。なぜならノルウェー国内で最も成功したヘッドハンターであり、最高級の美女と最高級の住まいを手に入れているのだから。ただ、彼には秘密があった。実は、その暮らしを維持するために芸術品を盗んでいるのだ。そんなある日、高価な絵画を所有している、軍隊の元エリートで電子機器で成功したクラス・グレブに出会う。
いつも経済的な不安を抱えているロジャーにとって、彼は新たなヘッドハンティングの契約相手として最適な男だった。これが、最後の裏稼業と心に決めたロジャーだったが、クラスが最悪の相手になるとは知るよしもなかった。クラスの家に忍び込んだロジャーを待ちかまえていたのは人生最大の危機だった・・・! !
■感想
ヘッドハンターのロジャーは少し身長が低いが、それ以外は何不自由ない男に見える。美しい妻とセレブな家に住み、セレブな生活を続ける。ヘッドハンターとして有能ではあるが、その給料だけではセレブな生活ができるはずがない。
なぜセレブな生活ができているかというと…。ひそかにロジャーは高価な芸術品を盗む仕事をしていた。新たに出会ったクラスは元エリート軍人ではあるが、能力がありヘッドハントの対象としてうってつけだ。さらにはクラスの家には高価な絵画があると知り…。
ロジャーがクラスに関わったのがそもそも間違いだった。すべてはクラスの策略であったのだが、ロジャーは狙われることになる。秘密を知るロジャーをひたすら追跡し続けるクラス。どれだけロジャーが逃げたとしてもクラスはあらゆる場所に登場してくる。
なぜ?というロジャーの思いは当然だろう。実はロジャーの周辺にはクラスの息のかかった者が多数おり、さらにはジェルで位置がわかる最新の機器を頭につけられていた。ロジャーがクラスから必死に逃げるシーンが本作のメインだ。
クラスから逃げるためにぼっとん便所の中に隠れたりもする。クラスは殺人に躊躇がない。それまでにもクラスの追求から逃れるため、様々な殺人が行われてきた。ロジャーが全ての責任をクラスに押し付けるための行動がすさまじい。
それまで、逃げ続けるだけのみじめな存在であったロジャー。最終的には髪の毛をすべて剃って髪の毛についたジェル型GPSから逃れようとする。ラストの大逆転がすさまじい。それまで圧倒的に有利であったクラスとの立場が逆転するのが最高だ。
ロジャーは背の低さ以外はすべてを手に入れたということなのだろう。
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