背徳の囁き


 2022.7.23     リチャードギアがクズ警官を好演【背徳の囁き】

                     
背徳の囁き /リチャード・ギア,アンディ・ガルシア,ナンシー・トラヴィス,ローリー・メトカーフ,フランク・マンキューソJr.,マイク・フィギス
評価:3

■ヒトコト感想
リチャードギアとアンディガルシアの、警察と内務調査員との対決物語。役割として、あえて逆にしているのだろう。リチャードギアがこれでもかと不正をはたらく悪徳警官役を好演している。警官デニスは汚職をやりたい放題だ。同僚の妻と浮気をしたり、自分の情報屋が逮捕されるのを防いだり。同僚の不正を内務調査員であるレイモンドに調査されると知ると、その同僚をチンピラを使って殺害してしまう。

さらには、死んだ同僚の妻はデニスと浮気をしていた。デニスのクズっぷりがすさまじい。レイモンドの妻に近づき、あえてレイモンドを挑発したりもする。やはり悪は最後にはついえるのが定番なのだが…。レイモンドがデニスの挑発にのらないよう必死に耐える姿が印象的だ。

■ストーリー
ロサンゼルス市警・内務調査班として着任してきたレイモンドは、警官デニス・ペックが若い警官などを用いて汚職に手を染めているという情報をつかみ、真相究明に当たる。しかしデニスは、デニスはレイモンドの妻に接近し、彼の浮気を告白するなどの錯乱作戦に出る…。

■感想
デニスは見るからに悪徳警官だ。若い警官を巧みに利用し不正を働く。周りに顔がきくので町ではあらゆる情報がデニスに集まってくる。その代わり、デニスは情報屋の犯罪を黙認したりもする。世の中はそれらでうまく回っているというのもあるのだろう。

そこに堅物の内務調査員であるレイモンドがやってくる。最初はデニスの同僚を調査し始めるのだが…。レイモンドの調査は徹底している。それにビビりだしたデニスの同僚を見て、デニスは決断する。。。

デニスのクズっぷりが際立つのは、同僚の奥さんと不倫している部分だ。さらには、その同僚から秘密がレイモンドへバレることを恐れチンピラを使って殺害している。周りの警官たちはどの程度デニスのクズっぷりに気づいているのか。

ある同僚はデニスを恐れていたりもする。正義感から果敢にデニスへ挑むのはレイモンドなのだが…。幹部からもデニスは良い警官だと言われたため、デニスの調査には高いハードルがある。ここで強烈なのは、デニスはレイモンドの奥さんにまで手をだそうとしていることだ。

レイモンドのイライラはデニスが悪だとわかってはいるが、デニスが尻尾を出さないからだろう。レイモンドとデニスの駆け引きは強烈だ。ついにはレイモンドもデニスの策略にはまり、妻へ攻撃的になるのだが…。デニスが徹底的に悪なのが良い。

それでいて演じるのがリチャードギアなので、ギャップがすさまじい。善のイメージのある俳優が極悪な役を演じると、それだけで何か別のオチがあるのではないか?と深読みしてしまう。

アンディ・ガルシアと配役を変えると、こうはうまくいかなかったのだろう。



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