ギャングバスターズ


 2022.11.28     ギャングを恐れないはちゃめちゃな3兄弟【ギャングバスターズ】

                     
ギャングバスターズ
評価:3

■ヒトコト感想
トラブル大好きな3兄弟にギャングの夫から息子を奪い返してほしいという依頼の物語。メインはこのはちゃめちゃな3兄弟だ。相手が巨大なギャングだと知っても、お構いなしに皆殺しにしようとする。奪い返すはずの息子のロブが実は障害児と知り困惑する。

長男のブリックは割と冷静で考えることができる。次男のリンカーンはレスラーでまさに筋肉バカという感じだ。三男のマックイーンは能天気なバカだ。この3兄弟がロブを連れてギャングから逃げ回る物語だ。ギャングが差し向けた殺し屋たちは個性豊かで、そのあたりが面白要素となっている。なんとなくだが、タランティーノ作品のような残酷な中にも妙な明るさがある。ガイリッチー作品にも近いかもしれない。

■ストーリー
ある日突然、セクシーな女セレステは、これまで面倒を見てきた障害児の息子ロブを元夫のカルロスに奪われてしまった。別れた夫が、狂気なギャングだと知っているセレステは、アラバマの無法地帯で生きる、凶暴な荒くれ者のウーディ3兄弟に助けを求める。トラブルと銃が大好物の長男ブリック、レスリングの天才だが口のきけない次男リンカーン、元米軍兵士のタフな三男マックイーンの3人はガラガラヘビのような凶暴さで知られ、子どもをとり返すようなケチな仕事は請け負っていなかった。だが長男ブリックは、窮地に追い込まれたセクシーなセレステに心を奪われ、この仕事を引き受けることになったのだが…。

■感想
地元の悪人たちを、地元の保安官の依頼でひそかに殺害していた荒くれ者の3兄弟。その正体を知ったセレステは息子の誘拐を3兄弟に依頼するのだが…。大金に目がくらみ仕事を請け負う3兄弟。ギャングの本拠地へ車で突っ込み銃をぶっ放しターゲットであるカルロス殺害とロブの奪還を目指す。

この3兄弟の適当具合が良い。銃で相手を殺しまくるが、妙な明るさと間抜けさでコメディ感が強くなっている。そこから、強烈なインパクトがあるのは、生き残ったカルロスが次々と殺し屋を3兄弟へ差し向けるくだりだ。

誘拐する子供が、実は障害児と知り困惑する3兄弟。傍若無人な3兄弟だが、ロブとはなぜか相性が良い。そして、ロブも3兄弟に心を開いている。カルロスの差し向ける殺し屋を排除しつつ、ボロボロになりながらロブを連れて逃亡する3兄弟。

頼みの綱である地元の保安官からも見放され絶体絶命かと思われたのだが…。ラストでセレステにロブを引き渡すため待ち合わせをするのだが、その場にカルロスが差し向けたインディアンの殺し屋たちがやってくる。残酷さでいうと3兄弟を超える残酷さを持ち合わせている。

インディアンとの闘いでボロボロの3兄弟。ロブを奪われ終わりかと思われたのだが…。そこに保安官がやってきて3兄弟を助けることになる。ロブと3兄弟。どちらも子供のころから他者から疎まれてきた存在なので、お互いが心の奥底で共感できたのだろうか。

特にプロレスで喉が潰され話せないリンカーンがもっていた音声発生器を使ってロブが会話をするシーンは最高だ。暴れん坊である3兄弟がロブに対してだけはやさしくなれる。この流れが良い。

3兄弟のはちゃめちゃ加減が良い。



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