ギャンブラー・ゲーム


 2023.9.30     ギャンブルシーンはラストだけ【ギャンブラー・ゲーム】


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評価:3

■ヒトコト感想
出所した天才ギャンブラーのダニーが主人公の本作。ダニーのダメっぷりが序盤に描かれ、姪っ子との関係も描かれている。ダニーは街を支配するクイーンに借金をしていたので、追い込まれることになる。ダニーがやらかすと、ダニーの兄や姪っ子が狙われることになる。絶体絶命のダニーは、それでも飄々としている。

ダニーが天才ギャンブラーという素養は見せない。本作のメインであるギャンブルシーンはラストの20分だけ。それ以外はひたすらダニーが狙われており、追い込まれている場面が続いていく。ラストでクイーンとのポーカー勝負は確かにひりつくものがあり。トリックが解明されると、なんだ、という感じであっさりとしすぎている印象だ。

■ストーリー
3年の刑期を終えて出所した天才ギャンブラーに、街を支配するクイーンが迫ったのは、刑務所で手下に保護させた代償としての高額借金の返済。それができなければ、一緒に暮らす兄と姪に危害を加えると脅される。だが兄からは、賭け事には手を出すなと言い渡されたばかり…。窮地に追い込まれたギャンブラーのダニーは、街を出て二人から離れることを条件に、ポーカー大会でクイーンに勝負を挑む!師匠から手練の技を教わると同時に、詐欺の極意を教わった男が仕組んだトリックとは?飄々とした男のキャラクター、彼を取り巻く個性的な仲間を巻き込んだ大勝負。

■感想
天災ギャンブラーのダニーが出所する。兄はダニーがまた悪さをしないか心配でならない。姪はダニーのダメ人間っぷりを見て楽しんでいるような感じだ。ダニーは街を支配するクイーンに借金がある。それを返すために、兄から禁止されていたギャンブルに手を出すしかない。

ダニーの飄々とした雰囲気が良い。周りから追い込まれ、兄や姪を人質にとると言われたりもする。ダニーを追い込むためにクイーンは周りを固めていく。ダニーのギャンブルの腕がどれほどなのかは、まったく語られることはない。

ダニーの師匠や仲間たちを抱き込んでダニーを追い込もうとするクイーン。ダニーは姪にポーカーを教えたりと呑気に過ごしている。タイトルにギャンブラーとつくのだが、まったくギャンブルのシーンがでてこない。ダニーとクイーンのギャンブル勝負が行われるという前振りにほぼすべての時間を使っている。

ポーカーで決着をつける際に、何かしらゴタゴタがあるものと想像するのだが…。ラスト20分でやっとポーカーがスタートする。ここでもまだダニーの実力は表現されていない。

いかさま的な強さがあるものと思ったが、ラストでクイーンが勝負手を出した瞬間、それがブタであるとわかりダニーが勝利する。あっさりと決着がつく。ラストで何かしらダニーがいかさまをしたのだろうが…。

それまでの長い前振りからすると、やけにあっさりとポーカーシーンが終わっている。結局ダニーのトリックは最後に明かされるのだが、ひりつくようなポーカー対決という雰囲気はない。ダニーのキャラクターとポーカーに勝つためには観察力が重要だと語るのみだ。

少し異質なギャンブル映画だ。



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