グランツーリスモ
評価:3
■ヒトコト感想
グランツーリスモは強烈にリアルなレースゲームというは知っていた。昔よりもかなり進化しており、ハンドルとアクセルとブレーキのコントローラーを準備することで、実車と変わらない操作感でレースができるようだ。グランツーリスモのトッププレイヤーが実際のレースに参加したらどうなるのか。
ゲームのプロが本物のレースで勝てるのか?というのは誰もが無理だというだろう。ただ、その感覚は昔のゲームしか知らない人たちだ。グランツーリスモで何千時間もレースをし続けるというのは、実際のコースを何千時間走るのと変わらないということらしい。ゲーマーのヤンがレースに参加し勝ち上がるという夢のような展開が、実話をベースに描かれている。
■ストーリー
世界的大ヒットのドライビングゲーム「グランツーリスモ」のプレイに夢中なヤン。父親からは「レーサーにでもなるつもりか、現実を見ろ」とあきれられる日々。そんなヤンにビッグチャンスが訪れる。世界中から集められた「グランツーリスモ」のトッププレイヤーたちを、本物の国際カーレースに出場するプロレーサーとして育成するため、競い合わせて選抜するプログラム「GTアカデミー」だ。
プレイヤーの並外れた才能と可能性を信じて「GTアカデミー」を立ち上げたひとりの男と、ゲーマーなんかが通用する甘い世界ではないと思いながらも指導を引き受ける元レーサー、そしてバーチャルなゲームの世界では百戦錬磨のトッププレイヤーたちがそこに集結。彼らが直面する、想像を絶するトレーニングやアクシデントの数々。不可能な夢へ向かって、それぞれの希望や友情、そして葛藤と挫折が交錯する中で、いよいよ運命のデビュー戦の日を迎える――。
■感想
まず驚いたのはグランツーリスモのリアル具合だ。初期のグランツーリスモは見たことがあるが、それとは段違いだ。このクオリティであれば、実際のプロレーサーが練習のためにゲームを使うのもありなのかもしれない。
ヤンのシンデレラストーリーを描いた本作。家に引きこもり、ひたすらゲームをし続けるヤン。父親は元サッカー選手で、弟は有望なサッカー選手となるとヤンの家庭内での立場は想像できる。父親がゲームに偏見があり引きこもりがちのヤンを変えようとするのは当然のことだろう。
ヤンがプロレーサーの候補として選ばれ、トレーニングを続けるシーンは強烈だ。ただの引きこもりゲーマーがプロレーサーとして脚光を浴びる。その瀬戸際のヤンとしては、家族を見返したい、今までの自分が間違っていなかったことを証明したいのだろう。
ライバルを蹴落としレーサーとしてデビューする。周りのメカニックやスタッフからは偏見の目で見られる。ゲーマーが本当のレースで勝てるわけがない。誰もがそう思い、レースの現場を知る者たちであれば余計そう思うのだろう。
ゲームではクラッシュしたとしてもリセットすればすむ。実際のレースではそうはいかない。ヤンは激しいクラッシュをし大怪我をしてしまう。さらには、そのクラッシュで一般人が巻き込まれ死者が出たと知る。かなり強烈な経験だろう。
ゲームではありえない他者への影響。本作はすべて実話をもとにしており、ラストでは実際のヤンの映像が流れてくる。ヤンが結果を出したことで、レースゲーム以外にもプロのゲーマーが現実世界に何かしらチャレンジすることがあるかもしれない。
グランツーリスモの進化がすさまじい。