グレイテスト・ショーマン


 2024.4.20    一糸乱れぬ歌とダンス【グレイテスト・ショーマン】


                     
グレイテスト・ショーマン [ ヒュー・ジャックマン ]
評価:3

■ヒトコト感想
ミュージカルシーンが強烈だと話題になった本作。確かに印象的なミュージカルシーンは多い。フリークスたちがダンスするシーンは圧倒されてしまう。ショーのプロデューサーであるバーナムの物語だ。ストーリー的には特別なものはない。最初はパッとしなかったバーナムのショーだが、オンリーワンの特徴をもつ者たちを集め、サーカスを開くと瞬く間に話題となる。

空中ブランコや象のショーだけでなく、小人や毛深い女、巨人や太った男などを見世物にしたショーを開く。そこから、バーナムはオペラ歌手のジェニーと出会い、その実力にほれ込んでしまう。紆余曲折あるバーナムの人生を、壮大なミュージカルで描く。ストーリーよりも歌とダンスメインの作品だ。

■ストーリー
19世紀半ばのアメリカ。幼馴染の妻と子供たちを幸せにすることを願い、挑戦と失敗を繰り返してきたP.T.バーナムは、ついにオンリーワンの個性を持つ人々を集めたショーをヒットさせ、成功をつかむ。しかし、彼の型破りなショーには反対派もいた。若き相棒のフィリップをパートナーとして迎え、彼の協力によりイギリスのヴィクトリア女王に謁見するチャンスを得たバーナムは、そこで美貌のオペラ歌手ジェニー・リンドと出会う。彼女のアメリカ公演を成功させ、一流のプロモーターとして世間から認められようとするバーナムだったが……。

■感想
映画館の大画面で見ると、また印象は変わるのだろう。印象的な歌とダンスの数々を、目の前の大画面と大音響で見るとかなり感動するのは想像できる。小人や巨人、全身がタトゥーまみれの男たちが、リズムに合わせてダンスをする。

ショーを盛り上げる展開としてはすさまじいインパクトがある。フリークスたちをショーに担ぎ出したことで、最初はバーナムに町中から非難が集まる。それでもショーのすばらしさで黙らせている。どんなに周りから否定されたとしても、フリークスたちがやりがいを感じているのが一番なのだろう。

若い相棒のフィリップにサーカスをまかせ、バーナムは自分が見出したジェニーとともに全国ツアーにでることになる。ジェニーの実力がすさまじいため、瞬く間に話題となる。ここでバーナムの気持ちがジェニーに移ったことで、フリークスたちからは呆れられ、家族との関係も悪くなる。

確かにジェニーの歌声はすさまじい。ジェニーの歌を聞き終わった観客たちは、表情からも圧倒されているというのがわかる。バーナムがいなくなったサーカスは次第に不人気となっていくのだが…。

物語は必ず最後にどんでん返しがある。ジェニーとのツアーは、バーナムとジェニーのスキャンダルによりすべてが消滅する。サーカスの劇場は全焼する。踏んだり蹴ったりのバーナムを最後まで助けるのはフリークスたちだ。

初心に帰ったバーナムとフリークスたちのダンスはすさまじいインパクトがある。それぞに特徴的な個性があり、一般社会では生きづらい。それでも自分たちが輝ける瞬間がある。フリークスたちがこのサーカスにかける思いというのが伝わってくる。

大画面で見たい作品だ。



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