グッドモーニング、ベトナム


 2022.5.17      ベトナム戦争での人気DJ【グッドモーニング、ベトナム】

                     
グッドモーニング、ベトナム [ ロビン・ウィリアムズ ]
評価:3

■ヒトコト感想
ベトナム戦争中、現地サイゴンでのラジオDJをメインとした作品。DJのクロンナウアーはひたすら陽気で楽しいDJだ。ブラックジョークもなんでおあり、戦争を揶揄するようなコメディとなっている。ベトナム戦争がそもそも大義がなく袋小路に追い込まれた時期というのもあるのだろう。より、クロンナウアーのDJを兵士たちは楽しむようになる。

それが、上層部の検閲を無視し真実をありのままラジオ放送として流したところDJをクビになってしまう。クロンナウアーが地元のベトナム人の少年と仲良くなるのだが、実は少年はゲリラ組織と繋がっていた。ベトナム人とアメリカ人との埋めることのできない溝というのも感じさせる作品だ。

■ストーリー
1965年、ベトナム戦争下のサイゴンに、兵士の士気高揚のためアメリカ本国から米軍放送のDJクロンナウアー一等兵(ロビン・ウィリアムス)が呼び寄せられた。型破りな彼の放送に軍のお偉方たちは仰天するも、兵士たちの評判はすこぶる良好で……。

■感想
クロンナウアーの放送はすこぶる評判が良い。軽口を常にたたきながら、流す曲も兵士たちが喜びそうなロックなども流す。それまでが、くそ真面目な放送ばかりだったので、その変化に兵士たちは驚きつつも、楽しんでいる。

戦争中のサイゴンではラジオがメインの娯楽となるのだろう。幹部からも評判は良いのだが、クロンナウアーの直属の上司は堅物であり、クロンナウアーのことを良く思っていない。上司からすると自分の理想とするDJの形があるのだろう。

クロンナウアーが一時的にクビになり、代わりに上司がDJをする。ここで、堅物の上司がむりやり面白小話をしようとするのだが…。兵士たちからの評判はすこぶる悪い。DJとしては破天荒だが、人気がある。上層部の都合の悪い情報は放送できない。

真実を伝えたいという強い思いがクロンナウアーを暴走させる。DJとしての面と、街中で出会った美しい女性を追いかけ、いつのまにか英語の教師となったりもする。ここで、クロンナウアーはDJで鍛えたスラングを交えながら陽気な英語教師となってしまう。

英語教師として仲良くしてきたベトナム人の中で、特にある少年とは親密になる。美しい姉目当てでクロンナウアーは英語教師に強引になりすましたが、いつの間にか弟の少年とも仲良くなっている。バーで爆弾テロが発生したりと危険な状況であることは間違いない。

衝撃的なのは、無垢なベトナム少年かと思っていた少年が、実はゲリラのメンバーでバーが爆弾テロの標的になっていたことを知っていた。クロンナウアーはシリアスな表情となる。アメリカ人とベトナム人の認識の違いが大きい。

時代を感じさせる作品だ。



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