ガール・オン・ザ・トレイン


 2022.9.27     アル中女が何かを目撃する【ガール・オン・ザ・トレイン】

                     
ガール・オン・ザ・トレイン [ エミリー・ブラント ]
評価:3

■ヒトコト感想
アル中で常に泥酔した状態のレイチェルが経験する物語。序盤からレイチェルの壊れっぷりがこれでもかと描かれている。アル中のために夫と離婚させられ、元夫が再婚し子供をもうけても元夫に執着している。レイチェルが元夫家族に近づき子供の誘拐未遂を起こすなど、明らかに異常な状態となっている。そこに元夫の近所でシッターをしている美女メーガン、元夫の妻であるアンの3人の女が関わってくる。

メーガンが行方不明となる。観衆は泥酔したレイチェルがメーガンを殺したのだろうと想像してしまう。レイチェルが何をやっているのかわからない状態というのが恐ろしい。泥酔状態で自分がやったことを覚えていない。ラストで大どんでん返しがあるのだが、途中でオチが想像できてしまった。

■ストーリー
愛する夫と離婚し、傷心の日々を送るレイチェル。彼女の唯一の慰めは、通勤電車の窓から見える“理想の夫婦"だった。幸せそうな二人は、かつてレイチェルが夫のトムと暮していた家の近くに住んでいた。トムは今その家で、妻のアナと生まれたばかりの娘と新しい人生を始めている。ある朝、レイチェルはいつもの車窓から衝撃的な場面を目撃する。それは、“理想の妻"の不倫現場だった。翌日、レイチェルは夫婦の様子が気になり、確認するべく駅を降りる。

しかし、彼らの家へ向かったところから記憶がなくなり、気が付けば自分の部屋で大けがをして倒れていた。まもなく“理想の妻"は、死体で発見される。なぜか周囲から疑惑の目を向けられるレイチェル。どうやら、あの日の“空白の時間"に原因があるらしい。レイチェルが記憶を取り戻そうとすると、関わる人々の思いがけない秘密が明かされていく──。

■感想
水筒に酒を入れて常に飲むほどにアル中なレイチェル。酒のせいで夫の上司たちとのBBQで失態を犯してしまう。そして、離婚させられ絶望の生活を続ける。通勤電車から見る元夫家族の幸せな家庭。あきらかにレイチェルの異常さを際立たせている。

こんなアル中であれば離婚させられるのも当然で、メーガンやアナが美しいため、レイチェルのみじめさが際立っている。別パートではレイチェルの元夫はアナと幸せな生活を続けつつ、隣の家のメーガンをシッターとして雇い、美女ふたりに囲まれて幸せな生活を送っているように見えている。

明らかに何かがおかしい。レイチェルが常に泥酔しており記憶があいまいなため、観衆もレイチェルが何をやらかしたのかわからない。メーガンは夫とうまくいっていない。その状態でメーガンが行方不明となり、のちに死体として発見されてしまう。

物語の流れとしては、嫉妬したレイチェルがメーガンを殺したのでは?と想像してしまう。なぜかメーガンの夫にメーガンが浮気をしていると告げ口したりもする。メーガンのカウンセラーに近づいたりとレイチェルの異常行動は際立ってくる。

誰もがレイチェルの怪しさを感じるのだが、ラストは意外な展開となる。アル中で自分が何をやったのかを覚えていないレイチェルは、相手に言われてしまうとすべて自分がやったことと思い込んでしまう。衝撃なのは、離婚の原因となったBBQでの振る舞いはすべて元夫が勝手に作り上げたストーリーだった。

ここで、レイチェルは白だというのがわかってくる。そこから先は種明かしのパートとなるのだが…。ふれこみでは誰もが驚く大どんでん返しということになっているが、そうでもない。

レイチェルがアル中なのは間違いない。



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