劇場版 ファイナルファンタジー14 光のお父さん


 2022.11.23     FF14に熱中するおじさん【劇場版 ファイナルファンタジー14 光のお父さん】

                     
劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん [ 坂口健太郎 ]
評価:3

■ヒトコト感想
どうやら連続ドラマがやっていたらしい。ドラマ版は見たことがない。ファイナルファンタジーもオンラインはやったことがない。マジメで仕事一筋であった父親が定年を機に息子から送られたPS4とファイナルファンタジー14をやる。本作が実話をベースにしているということに、驚かずにはいられない。寡黙な父親が息子が参加していることを知らずにオンラインゲームを続ける。

ゲームの特殊性というか、オンラインゲームなので、コミュニケーションをとることが重要になる。父と息子が、面と向かっては話はできないが、ネットゲームを介して交流していく物語だ。オンラインゲーム初心者のお父さんが、のめりこんでいく様が面白いのは間違いない。

■ストーリー
広告代理店に勤めるアキオは、典型的な仕事人間で出張ばかりの父・暁のことを何も知らなかった。そんな父が、突然会社を辞めて、家へ戻って来た。何があったのか一切語らない父に、母も妹も困惑するばかり。父のことが知りたい、そう思ったアキオは、ある計画を閃く。アキオは今自分がプレイしているオンラインゲーム「ファイナルファンタジーXIV」に父を誘い、正体を隠して共に冒険へ出ようと考える…。

■感想
ドラマ版で人気があり劇場版が作られたのだろう。FF14を扱ったドラマというのも珍しい。普通のFFはやったことがあるが、オンラインはやったことがない。さすがにPS4のFF14なので映像的にはすばらしい。ただ本作を物語として一般のドラマで扱うのはかなりレアだ。

定年退職した父親に息子がPS4とFF14をプレゼントする。もともとがFF3をやっていたということもあるのだろう。父親はすんなりとFF14にのめりこんでいく。寡黙で仕事一筋の頑固おやじがFFにのめりこむ場面が面白い。

息子はこっそりと素性を隠してFF内で父親と一緒に冒険している。父親を陰ながらサポートする。父親が慣れないオンラインゲームであたふたする姿は確かに面白い。それにしても、ドラマの大半をFF14内の会話で展開するというのはかなり特殊な作品であることは間違いない。

決められた時間に同時にログインしてみなで冒険をする。その醍醐味がそれなりに語られている。さらには、息子の方は会社内での若い女子から言い寄られ、女子は仲良くなるためにFFを始めたりと、それなりにインパクトのある流れとなっている。

実は父親が病気で会社を辞めたと知る息子。手術を受ける必要があり、失敗する可能性もある。それら手術の恐怖感を、FF14で仲間と協力して強敵を倒すこととリンクしている。それなりにインパクトがあるのは間違いない。

自分はオンラインのFFはやったことはないのだが、FFの雰囲気は十分わかっていた。父親と一緒にFFをやるというのも、それなりにインパクトがある。父親がすんなりとFFに入り込めたのは、もはや奇跡なのかもしれない。

本作が実話ということに驚かずにはいられない。



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