劇場版 田園ボーイズ


 2022.5.10      田舎ホスト物語かと思いきや…【劇場版 田園ボーイズ】

                     
MAKING OF 劇場版 田園ボーイズ
評価:2.5

■ヒトコト感想
ドラマから劇場版になった作品のようだが…。出演しているメインどころの俳優は無名な俳優がほとんどだ。田舎の田んぼのド真ん中に場違いなホストクラブがあり、そこでのドタバタが描かれるかと思いきや…。後半から様変わりしている。まさか急にSFの流れになるとは思わなかった。前半部分の田舎でホストクラブという不自然と、イケメンだがイマイチなホストたちが店を流行らせるために必死となる姿が面白かった。

出張ホストサービスで肩もみをさせられてり、田んぼでの肉体労働をさせられたり。華やかなホストとは真逆の状況が面白おかしく描かれている。そこから、まさかオーナーがサイボーグで、なんていう流れとなるとは思わなかった。

■ストーリー
青々しい田園風景のド真ん中にホストクラブ【CLUB田園】がオープンした。オープンさせたのは、場末のガソスタ店員のシンジ(有澤樟太郎)、町役場の公務員ヤスオ(田中尚輝)、農家の息子ジロウ(松浦祐也)、どこか胡散臭い自称“歌舞伎町NO.1ホスト”の先輩・カタオカ(伊万里有)のイケてないイケメン四人組。開店はしたもの、お客のほとんどは近所のおばちゃんたち。。ほとほと困り果てた4人は、営業スタイルを見直し、閑散とした駅前で街宣カーを使いビラ配りしたり、出張ホストサービスを盛り込む事に・・・。

■感想
CLUB田園は暇を持て余した四人のホストがいる。田舎のド真ん中でホストクラブをやっても地元のおばちゃんが少しくるだけ。店では酒を出すのだが、なぜか人気があるのは地元名産のソバ。明らかに普通のホストクラブではない。

役場勤務と兼業であったり、ひげ面のホストがいたり。出張ホストサービスでは、様々な特殊な依頼がある。歌舞伎町のホストのイメージを逆手にとるようなほのぼのとしたホストの面白物語が続いていく。特に田舎で映画撮影があり、そのためにやってきた女優がなぜかCLUB田園のホストにはまるというのが最高だ。

ホストの母親が、息子のことが心配だからと客としてやってきたり。ホストの父親が新人ホストとして勤務したり。このあたりのハチャメチャ具合が良い。女優に認められてから、なぜかひげ面のホストがNo1を争ったり。田舎ホストのドタバタとしての面白さが続くのかと思いきや、突然ホスト兼オーナーのカタオカが倒れてしまう。

何か病気系の物語となるのか?と思ったのだが…。実はカタオカは人間ではなくサイボーグだったという流れだ。突然の変化には驚くしかない。

田舎ホスト物語から、突如としてSFとなり、カタオカはバグのために暴走し始める。そして、同僚のホストたちをボコボコにし、なぜか対決アクションのような雰囲気になる。ラストではカタオカをシャットダウンすることで暴走を阻止することに成功する。

カタオカの暴走をきっかけにして、博士と知り合いとなり、カタオカのバグが取り除かれた状態でまた元に戻る。SFから田舎ホストに戻るというなんとも変化に富んだ作品だ。このSFの要素は正直いらないと感じてしまった。

普通の田舎ホスト物語の方が面白いように感じた。



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