不都合な記憶


 2024.12.22     近未来のDV夫だ【不都合な記憶】


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評価:3

■ヒトコト感想
宇宙に浮かぶスペースコロニーで生活する時代の物語。新婚夫婦の生活を描いている。登場人物はほぼ夫と妻のふたりだけ。スペースコロニーという密閉された空間での出来事だ。妻は実は死んでいて、夫の会社で研究されているクローンを次々と夫が取り替えているという状態だった。早い段階から妻がクローンだということがわかる。それは妻の行動が気にくわない夫が、妻ではないということでクローンを殺害している。

現代でいうところのDV夫が金を持ち、宇宙で生活したパターンでしかない。クローンを次々と殺害しては新しい妻を作り上げている。最終的には妻のクローンたちに反乱されてしまい、記憶をすべて引き継いだクローンが夫を殺害して終わる。

■ストーリー
2200年、宇宙に浮かぶスペースコロニーで、理想的な結婚生活を送っている夫婦。しかし、実際は妻は既に亡くなっており、夫は保存しておいた情報を頼りに幸せだった時の妻を求め、何度も彼女を再現していた。再現を繰り返すうちに、彼女の隠された記憶がよみがえり、彼らの結婚生活の秘密が暴かれていく。近未来のスペースコロニーを舞台に、夫婦それぞれの記憶とそこに隠された秘密、そして始まる妻からの復讐を、サスペンスとラブ・ストーリーの要素を交えて描く。

■感想
イケメン夫に美人な妻。夫は最先端の企業の会長であり、地球が住めなくなった世界ではスペースコロニーで優雅に暮らしている。未来の世界の理想のような形だ。無機質な宇宙船の中ではあるが、ロボットが細かく動き、ヴァーチャルでは自然にあふれた世界を体験できる。

スペースコロニーで生活するこの二人の生活しか登場してこない。夫は妻が気に入らないことをすると、すぐに怒りをおさえられなくなり、妻の首筋にナイフを刺して、中の電源ケーブルを切り取ってクローンを動かなくしてしまう。

次々と変わっていくクローン。どの時代の記憶を保持した妻の記憶にするかは、すべて夫が決めている。実は妻は生存していた際に女性に恋をしていた。そのことを夫は知っていた。DV夫の影の部分が次第に明らかとなる。普段は優しく紳士的ではあるが、地雷を踏むと急に怒りだして制御できなくなる。

妻を殴って傷つけては、その後に後悔して二度としないと宣言する。まさにDV夫の典型かもしれない。その流れで妻のクローンを次々と破壊していくのだが…。実はクローンは生きており記憶を共有していた。

コロニー内部でのロボットがひそかに殺された妻のクローンを助けていた。それら壊されたクローン同士で記憶を共有し、夫から逃げることを計画するのだが…。DV夫がその真実に気づいたときには、夫の周りには妻のクローンに囲まれている。

同じ顔の人間が多数存在するのはそれだけで恐ろしい。結局は単純なDV夫の物語でしかない。無機質なスペースコロニー内部で行われる惨劇。地球に住めなくなったとしても、バーチャルな環境で快適に過ごす。

すべてが幸せでもDV夫は変わらない。



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