2023.5.12 ラストの地球滅亡のシーンは強烈だ【ファイナル・アワーズ】
ファイナル・アワーズ
評価:3
■ヒトコト感想
12時間後に地球が滅亡する。そんな時、人は何をするのか。巨大隕石の落下により地球が滅亡する。恐ろしいのは地球滅亡の恐怖から逃れるために、自殺する人が多数いるということだ。最後なので好き勝手に暴れる者あり。犯罪行為でも好き勝手にする。レイプや殺人、なでもあり。警察組織も正常に機能していない。
友人知人たちとバカ騒ぎして人生を終えるつもりだったジェームズは、途中で暴漢に襲われそうになっていた少女ローズを助けることになる。ローズの父親を捜すロードムービー的な流れではあるが、地球滅亡が迫っているためすべてが陰鬱な雰囲気となっている。衝撃的なのは、姉家族が3人の娘を殺害し庭に埋めたうえで自分たちも自殺していた場面だ。
■ストーリー
巨大隕石が海に墜落し、地球が滅亡するまであと12時間。地球最後の日、友人知人と馬鹿騒ぎをして人生を終えるつもりだったジェームズは、暴徒と化した人々が蔓延る中、パーティー会場へ向け車を走らせていた。途中、暴徒に捕まった少女を見かけ、ジェームズは仕方なしに彼女を暴徒から救い出す。少女の名はローズ。ローズは、はぐれてしまった父親を探し一人で彷徨っていたのだ。彼は成り行き上ローズの願いを聞き入れ、彼女の父親を探しに町を出るが。
■感想
12時間後に地球が滅亡するとわかった時、人は何をするのか。家族とのんびり過ごすのか、パーティでバカ騒ぎするのか。ジェームズは友人たちとのパーティの場へ向かう途中にローズを助けたことで、ローズの父親を探す旅にでることになったのだが…。
町中が廃退しており、刃物片手にさまよう異常者がいたりもする。ジェームズはローズを連れて姉の家に向かうのだが…。姉の家では姉夫婦が自殺しており、庭には3人姉妹が埋葬されたと思われるお墓があった。死の恐怖に負けて自殺したということなのだろう。
なぜ地球滅亡の瞬間まで生きようとしないのか。ジェームスとローズの道中では、ローズと同じ年ごろの女の子がいる家族と出会う。ジェームズはローズをそこに預けようとするのだが…。父親が銃を片手に迫ってくる。身構えるジェームスだが、実は父親は娘と妻を射殺しようとしたが、できないので代わりにやってくれということだった。
すべてが壊れている。いくら地球が滅亡するかといって、自分の子どもを殺すことができるのか?というのは疑問にある。
ローズの父親の家に向かうと、そこではローズの父親と親戚一同が自殺していた。地球滅亡の恐怖に勝てなかったということなのだろう。現実に地球滅亡が近づくとジェームズの友人たちのように酒とドラッグにおぼれて前後不覚になるというのが普通な気がしたのだが…。
ラストではジェームスは恋人と共に海岸にたたずんでいる。すると、水平線の向こうから真っ赤な爆風が迫ってくる。この規模であれば確かに地球が滅亡し人類は死に絶えてしまうだろう。
本当に本作のようになるのか?という強い疑問がわく作品だ。
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