ファイティング・ファミリー(Blu-ray Disc)/フローレンス・ピュー,ドウェイン・ジョンソン(出演、製作),ニック・フロスト,レナ・ヘディ,ジャック・ロウデン,ヴィンス・ヴォーン,スティーヴン・マーチャント
評価:3
■ヒトコト感想
実在した物語。イギリスの田舎町のプロレス一家からWWEのスターが生まれるというシンデレラストーリーだ。これがすべて実話ということに驚いた。レスリング一家ではあるが家庭環境はすさまじい。上の兄は服役中。下の兄と共にWWEのトライアルを受けるのだが…。妹のペイジのみが合格してしまう。プロレスでスターになるという家族の夢を託されたペイジは、WWEの厳しい練習についていけなくなったりもする。
ドゥエイン・ジョンソンが登場したりと面白展開がある。ペイジが成功したのは、WWE側の戦略もあったのだろうが、そもそも上層部から目を付けられること自体がペイジのすごさなのだろう。下品な両親たちとの軽妙なやりとりが最高に面白い。
■ストーリー
イギリスの田舎町でレスリング・ジムを営むナイト一家。中1の時からリングに立っていた18才のサラヤは特にレスリングを愛していた。そんな彼女はトレーナーに誘われ、世界的プロレス団体WWE(ワールド・レスリング・エンターテイメント)の参加テストを受ける。そこで尊敬してやまない、ドウェイン・ジョンソンとの対面を果たし、リングネームを「ペイジ」に変え大喜びでトレーニングに勤しむが、多くの苦難が彼女を襲う。果たして彼女は様々な障害を乗り越え、エンターテイメントプロレスの頂点にたどり着くことは出来るのか?
■感想
ローカルなプロレス興行を行うナイト一家。近所の若者たちにレスリングを教えつつ、ボランティアのような形で目の見えない少年にも教えたりもする。地元に根付いた地元ファンにより維持されているプロレス団体ということなのだろう。
そんなマイナープロレス団体からWWEのスターが生まれるというシンデレラストーリーだ。WWEのトライアルに参加することができたペイジとザック。ふたりはプロレスで成功することを人生の夢としている。トライアルに懸ける思いというのは相当強いものがあるのだろう。
WWEのトライアルにはペイジしか合格しなかった。ザックは失意のどん底となるがペイジを応援することになる。ペイジはWWEのトレーニングに必死についていくのだが…。周りの新人たちとうまくいかない。女子レスラーたちはモデルやチアリーダーばかり。
プロレス経験者はペイジしかいない状態で、浮いている感じだ。ペイジは人間関係がうまくいかずトレーニングも厳しいことから、弱音を吐きザックに辞めると言ってしまう。ザックからしたら夢のようなチャンスを逃すペイジが許せず怒り狂うのだが…。
実際にペイジはWWEのスターとなる。あらかじめ決められた筋書きなのかもしれないが、抜擢されたのはペイジに才能があったからだろう。ペイジとザックが会話をし、両親へと電話した際のやりとりが最高だ。まさか本物のロックから電話がかかってくるとは思っていない両親はいたずらと思って切ってしまったりもする。
田舎のプロレス一家からするとロックは大スターであり、同じ舞台に自分の娘が立つというのは感慨深いものがあるのだろう。
エンディングで実際の家族が登場するのが良い。