fALL/フォール


 2024.7.28    高所恐怖症の人は見ない方が良い【fALL/フォール】


                     
FALL/フォール [ グレイス・キャロライン・カリー ]
評価:3

■ヒトコト感想
フリークライミングで夫を亡くしたベッキー。友達のハンターが元気づけるために新たなクライミング計画を立てる。それは600Mの老朽化したテレビ塔に上るということだ。周りに何もない荒野に突如として、まるでろうそくのような高く細い塔がそびえたつ。てっぺんまで梯子で登るのだが…。登っている途中に明らかに老朽化した梯子のボトルが外れたりもする。

無事に登りきったふたりではあるのだが…。梯子は崩れ落ちてしまう。降りることができなくなったふたりは様々な手段で下と連絡をとろうとするのだが…。どのようにして助かるのか。地上600Mでのサバイバルがハラハラドキドキすることは間違いない。絶対にどうにかして助かるのだろうと想像できるのだが…。

■ストーリー
山でのフリークライミングの最中に夫・ダンを落下事故で亡くしたベッキー(グレイス・キャロライン・カリー)は、悲しみから抜け出せず1年が経とうとしていた。ある日、ベッキーを立ち直らせようと親友のハンター(ヴァージニア・ガードナー)が新たにクライミングの計画を立てる。今は使われていない地上600mのモンスター級のテレビ塔をターゲットとして選んだ彼女たちは、老朽化で足場が不安定になった梯子を登り続け、なんとか頂上へと到達することに成功する。

そこでベッキーは夫の遺灰を空から撒くことで、彼を偲び、新たな1歩を踏み出す決意を示すが、それもつかの間、梯子が崩れ落ち、彼女たちに次々と困難が襲いかかる!自分たちの持つ技術と知識をフル活用して、どうにかこの危機を抜け出そうとするが…

■感想
巨大なテレビ塔は、周りが何もない荒野の中に突然ぽつんと存在するだけに、より迫力がある。極細のテレビ塔で、強風が吹いたら倒れそうな頼りなさだ。ベッキーとハンターのふたりはテレビ塔に備え付けの梯子を使って登る。

この際にお互いの身体を命綱で結んでいるが、片方が落ちると道連れになる流れだ。登りながらも、伏線としてあちこち梯子にガタがきている描写が続いていく。ベッキーはビビりながらの登りとなる。対してハンターは動画を撮影したりとアグレッシブな動きをしている。

無事にてっぺんにまで到達するふたり。ハンターはハイテンションで楽しんでいるのだが、ベッキーは常にビビり続けている。そして、いざ下りることになるのだが…。ここで梯子が崩れてしまう。スマホの電波が届かない場所。地上であれば電波が届くのは確認できていた。

最初に外部と連絡をとる手段として、スマホを靴やブラジャーなどで守って下に落として連絡をとるという手段をとるのだが…。人が通りかかかったりなんだりするのだが、助けはこない。絶望的な気分をふたりが襲う。

様々なアクシデントがあり、ハンターは落としたリュックをとるため、少し下のアンテナまでロープで降りたりもする。ドローンを使って助けを呼んだり、充電がなくなりそうならテレビ塔のてっぺんのランプを外しそこに電源のプラグをつけて充電したりもする。

ポイントはスマホでの通信だ。助けを呼ぶ文章を書き、電波が届く場所までおろしたタイミングで文章が送られれば良いのだが…。てっぺんからスマホを落とすとスマホは破壊されてしまう。どのようにしてクッションを用意するかがポイントだ。

最後までハラハラドキドキする物語だ。



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