エクソシスト


 2022.3.22      独特な音楽が有名な伝説的ホラー映画【エクソシスト】

                     
エクソシスト ディレクターズカット版 [ エレン・バースティン ]
評価:3

■ヒトコト感想
あの独特な音楽が有名なエクソシスト。内容はなんとなく知っていたが、ちゃんと見たことはなかった。イメージだけが先行していたが、当時のホラー映画としては画期的だったのだろう。今見ると特別な印象はない。少女に悪魔がとりついて、神父が悪魔祓いをするという流れだ。中盤からはひたすらとりつかれた少女が暴れるという流れとなっている。

序盤の何が起きているのかわからない恐ろしさはすばらしい。特に、母親がよくわからないまま右往左往する場面は強烈だ。独特な音楽は強烈な印象を残している。オチ的に何か衝撃的な結末があるわけではない。つい、何か答えを求めてしまうのはよくないのだろう。本作の終わり方もまた余韻があるのは間違いない。

■ストーリー
悪霊に取り憑かれたあどけない少女、少女を必死に救おうとする母親、そして究極の悪と戦いながらも、かたや半信半疑、かたや不動の信念を持つ2人の神父を描いた、恐ろしくもリアリティー溢れる物語は、常に観る者の度肝を抜いてきた。

■感想
悪霊に取りつかれた少女。序盤ではまだ明確な状態とはならない。なぜ悪霊にとりつかれたのかも不明なまま物語はすすんでいく。家に悪霊がもともと存在していた、という流れなのだろう。少女に悪霊がとりついたあとは、ベッドの上で少女が飛び跳ねたりと、本人が制御できない状態で体が動いている。

序盤では、脳に問題があると医学的な検査が続いていく。ここで強烈なのは当時の医学技術では精いっぱいなのだろうが、検査をするにしてもかなり大掛かりだ。顔を器具で固定して太い注射で液を注入する場面は強烈だ。

少女がとりつかれ、その状態はエスカレートしていく。口から薄緑色の液体を吐くのは強烈だ。スライムのような粘り気のある液体だ。エジプトから悪魔祓い専門の神父がくるのだが、悪霊に殺されてしまう。そして、精神医療を学ぶ神父が対応することになるのだが…。

その前段で少女を家で見ていた母親の恋人が、階段から落ちて首の骨を折って死亡している。ここで、母親の恋人が少女にいたずらをしようとして、少女が殺害したのか?という流れも残しつつ、少女は悪霊ではなく、自分の意思で行動しているかもという要素を残している。

ラストでは神父と少女の対決となる。悪霊にとりつかれた少女の表情はとんでもなくぐちゃぐちゃとなっている。観衆としては何かしらオチを求めてしまうのだが…。結局は悪霊は少女の体から抜け出し、そのまま神父の体に入り込んでしまう。

最後に神父は階段から落ち首の骨を折って死んでしまう。少女は悪霊が抜けたことにより普通に戻り、引っ越していく。結局は悪霊とは何だったのかは不明なままだ。悪霊などは存在せず、別の要因があった、という壮大なオチを想像してしまった。

伝説的な映画ではあるが、今見ると微妙な感じだ。



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