ドラえもんのび太の空の理想郷


 2023.6.21    のび太が憧れるパーフェクト小学生【ドラえもんのび太の空の理想郷】

                     
映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)
評価:3

■ヒトコト感想
ドラえもんの映画シリーズ。今回はユートピアに憧れるのび太が、実際にユートピアで生活するとどうなるかが描かれている。空に浮かぶ夢のような理想郷。住人たちは礼儀正しくマジメに働く。子供たちは皆パーフェクト小学生になる。日頃、テストの点が悪くて怒られたりジャイアンたちにイジメられているのび太はユートピアに憧れている。

そして、実際にユートピアに住むのだが…。今回はドラえもんの秘密道具はあまり活躍しない。ユートピアのロボットであるソーニャがドラえもんに匹敵する秘密道具を使ったりと、ユートピアは未来の技術が使われているのが明らかだ。人は完全になることは喜ばない。何か欠点や特徴があるからこそ良いのだろう。パーフェクト小学生なんてのは魅力がない。

■ストーリー
もしもどこかに、何でもかなう夢のような楽園が存在していたら--?空に浮かぶ謎の三日月形の島を見つけたのび太。ドラえもんたちといっしょに、ひみつ道具の飛行船「タイムツェッペリン」でその島を探しに出かけることに。見つけたその島は、誰でもパーフェクトになれる、夢のような楽園「パラダピア」だった・・・・・・!

■感想
誰でもパーフェクトになれる理想郷のパラダピア。偶然ドラえもんの秘密道具で時空を旅していた際に、パラダピアに出会う。最初はパラダビアに攻撃されたのだが…。ドラえもんたちが無害とわかるとパラダビアに受け入れられる。

のび太が夢見た理想郷がそこにある。食べ物は食べ放題、快適な住環境が作られており、住人たちは皆まじめに仕事をしている。小学生たちも運動しながら勉強するなど、パーフェクト小学生になっている。のび太もパーフェクト小学生になれるかと思いきや…。

ジャイアン、スネ夫、しずかちゃんはパーフェクトになりつつあるが、なぜかのび太だけがダメ人間のまま。実はパラダピアはひとりの科学者により人々を命令通りに動かす光で、パーフェクトになるためのロボット化を計画していた。

小学生たちは謎の光で感情が殺されたロボットのように規則正しい生活をする。なぜのび太がダメ人間のままなのかは不明だ。のび太だけが光に耐性があるので、良い研究対象として見られている。のび太だけがいつまでもダメ人間で、パーフェクトになったジャイアンとスネ夫との対比が最高だ。

人間は個性が必要だ。なんでも言いなりのロボットになるつもりはない。のび太とドラえもんはパラダピアから脱出を試みるのだが…。何も知らずパーフェクトな状態でパラダピアで生活するのは良いのかもしれないが、人間はそれだけではすまない。

人を管理する光を跳ね返すことができるのはのび太だけ。ただのび太の熱い思いがジャイアンたちを正気に戻す。最後にはタイムパラドックス全開で、ドラえもんにピンチが訪れたりするのだが、最後には丸くおさまっている。

パーフェクト小学生になりたくてもなれないのび太は最高だ。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp