ドント・プリーズ


 2022.3.29      盲目の老人が襲いかかってくる【ドント・プリーズ】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
大金があると噂を聞いた盲目の老人が住む屋敷に入り込んだ3人の若者たちが、老人の思わぬ反撃を受け恐怖する物語だ。アレックスが警備システムを無効にできる機器をもち、準備万端で屋敷に入り込む。まず家主である盲目の老人が明らかに只者ではない肉体をしている。元軍人ということで、ガタイが良い。老人の家には娘が交通事故死しその保証金があるということで入り込んだのだが…。

暗闇の中で突然老人が立っているのが強烈に恐ろしい。盲目なので気づいていないと思いきや…。老人の異常な聴力で若者たちは追い詰められていく。さらには、老人には秘密があり、地下室には女が監禁されていた。。盲目であることが逆に異様な恐怖感を際立たせている。

■ストーリー
ティーンネイジャーのロッキー(ジェーン・レヴィ)は生活能力が全くない両親のもとから幼い妹を連れて逃げるための逃走資金を必要としていた。そんな時、恋人のマニー(ダニエル・ゾヴァット)から、地下室に大金を隠しているとの噂される盲目の老人宅へ友人のアレックス(ディラン・ミネット)と3人で強盗に入る計画を持ちかけられる。真夜中にそこへ忍び込み、孤独な盲目の老人(スティーヴン・ラング)から大金を手に入れるのはいとも簡単なはずだったが・・・。

そこにいたのは目は見えないが、どんな“音"も聞き逃さない超人的な聴覚を持つ老人・・・。そして想像を絶する<異常者>だった。寝室、キッチン、屋根裏、クローゼット、バスルーム・・・どこに逃げようが、ヤツは“音"を聞きつけものすごいスピードでやってくる。家中の明かりを消され、逆にハンディキャップを与えられ、逃げ道を失った彼らだったが、なんとか老人に見つからず地下室までたどりつく。そこで目にしたものはあまりにも衝撃的な光景。ロッキーの悲鳴が鳴り響く・・・。彼らはここから無傷で出られるのか・・・。

■感想
盲目の老人なので、安心して屋敷に入り込んだのだが…。ちょっとしたミスから音を出してしまい、盲目の老人が目の前に立っている。一瞬の驚きと静寂の中で、老人に気づかれていないと安心したマニーだったが…。次の瞬間、老人に首を掴まれてしまう。

目が見えないが、力は強くマニーは必死に逃げようとするが…。マニーは銃を奪われマニーは撃たれてしまう。ここで秀逸なのは老人はマニーがひとりで強盗に入ったと考え安心し、金庫の大金を確かめたりする。その場面を見ていたロッキーは大金を奪い取るのだが…。

老人の異常性が徐々に現れてくる。ロッキーたちの靴を見つけ、まだ強盗がいると判断すると鬼の形相で銃を撃ちまくる。そして、金が盗まれたことを知り叫びだす。ロッキーたちは地下室経由で外に逃げようとするのだが…。

地下室には老人の娘を轢いた女性が囚われていた。。異常な状況であることは間違いない。老人は室内の電気を消し、ロッキーたちと条件を同等にする。圧倒的に老人が有利な状況でハンターに追われる動物のようにロッキーたちは逃げるしかない。

すばらしいのは、老人の魔の手から逃れたかと思い安心した瞬間、老人が目の前に現れる。この驚きの展開が何回か繰り返される。そのたびに驚きで心臓が止まりそうになる。老人によりアレックスも射殺され、ロッキーひとりが逃げ切れたかと思いきや…。

老人に捕らえられ老人の恐ろしい計画を聞くことになる。この老人の不死身具合が恐ろしい。ラストの流れも、老人は死んだかと思いきや実は生きていた。続編があるようだが、逃げ切ったロッキーを追いかけ続ける老人という図式になるのだろう。

盲目の老人というのがより恐ろしい。



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