ドッグマン


 2024.9.23    犬を自由自在に操るドッグマン【ドッグマン】


                     
DOGMAN ドッグマン 豪華版【Blu-ray】 [ リュック・ベッソン ]
評価:3

■ヒトコト感想
ドッグマンの半生を語る。回想形式で今までどのような人生を過ごしてきたかが語られる。幼少期には父親から虐待を受け、犬たちと同じ檻に入れられ生活していた。ドッグマンは犬を自由自在に操ることができる。犬を扱い正義のヒーローのようになるのかと思いきや…。父親の虐待で脊髄を悪くして車いす生活を続ける男。

苦しむ人を助けることができるのだが…。ドッグマンの見た目がちょっと恐ろしい感じだ。女装をしてのキャバレーでの歌の披露などもある。最終的にはギャングがドッグマンのアジトに襲撃にくるのだが、それらを犬を巧みに操作してギャングを皆殺しにしている。車いす、女装、犬という多数の要素が詰まった物語だ。

■ストーリー
ある夜、警察に止められた一台のトラック。運転席には負傷し、女装をした男。荷台には十数匹の犬。“ドッグマン”と呼ばれるその男は、半生を語り始めた―。犬小屋で育てられ暴力が全てだった少年時代。トラウマを抱えながらも、犬たちに救われ成長していく中で恋をし、世間に馴染もうとするが、人に裏切られ、苦しめられ、深く傷ついていく。犬たちの愛に何度も助けられてきた男は、絶望的な人生を受け入れ、生きていくため、犬たちと共に犯罪に手を染めてゆくが、“死刑執行人”と呼ばれるギャングに目を付けられ―

■感想
ドッグマンは苦しめられている人を助ける正義の味方のような雰囲気なのだが…。見た目が正義ではない。警察に逮捕され、カウンセラーから事情聴取を受ける場面から始まり、物語は回想形式で過去にさかのぼる。

まずドッグマンの幼少期が強烈だ。犬たちを大事にするあまり、父親から虐待され、犬の檻に入れられてしまう。犬たちの糞にまみれた状態で生活する子供。とてつもなく劣悪な環境だ。家族の誰もが父親に逆らえない。犬を使い警察に自分の状況を知らせたことで、窮地から脱出できるのだが…。

虐待のせいで車いす生活になるドッグマン。女装に至る経緯も語られている。大量の犬たちを養うために仕事が必要で、資金稼ぎとしてキャバレーで女装をして歌う。車いすとは思われないように立ち上がり歌う。

この状態のドッグマンと、犬を操り悪を倒すドッグマンの落差が大きい。死刑執行人と呼ばれるギャングに対して、最初に手を出したのはドッグマンだ。犬をけしかけて仲間に手をださないように脅迫する。それが成功したかに思われたのだが…。ギャングたちにアジトが襲撃されることになる。。。

ドッグマンのアジトは罠にまみれている。ギャングたちは次々と犬と罠にやられていく。この場面は爽快だ。ドッグマン自身は何か特別な力があるわけではない。犬を自由自在に操りギャングを倒す。そして、警察に逮捕される。

最初からそのつもりで、覚悟はしていたのだろう。ギャングたちをすべて排除してからはすっきりとしたドッグマンの表情が印象的だ。今まで苦しめられ、幸せを知らない少年が、成長し生きがいを見つけ、犬たちと静かな生活を求める。

ドッグマンのキャラが特徴的だ。



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