ディア・スナイパー


 2023.9.12    よぼよぼの老人が雪山で戦う【ディア・スナイパー】

                     
ディア・スナイパー
評価:3

■ヒトコト感想
「山猫は眠らない」シリーズのトム・べレンジャー主演作品。老人のジムが雪山で鹿狩りをしているところに、カジノ強盗と出くわす物語だ。序盤はジムの淡々とした日々の生活が描かれている。キャンピングカーで生活し鹿狩りを楽しむ。天涯孤独のような雰囲気すらある。中盤まではジムが鹿と見間違えて若い女性を撃ち殺してしまう衝撃の展開がある。

ここから、実は撃ち殺したのはカジノ強盗の一味だと判明する。ジムはひたすら保身と生き残ることだけを考える。雪深い山の中でカジノ強盗たちとジムのサバイバルの戦いが始まる。ジムの容赦ない戦いが良い。老人がボロボロになりながら、生きるために必死になる姿がこれでもかと描かれている作品だ。

■ストーリー
戦え、そして、生き残れ。米メイン州の雪深いバックカントリーへ鹿狩りに訪れていた退役軍人のジム・リード(トム・ベレンジャー)。新たに獲物の影を捕らえては、すぐさま標的を仕留めていく。しかし、倒れこんでいた獲物は鹿でなはく、一人の若い女だった…。最悪の事態に慌てふためくジムだったが、のちにカジノから現金120万ドルを盗んだ強盗グループの一人であることを知る。大金が詰まったダッフルバッグと女性の遺体を発見する。

カジノから強奪されたその大金は、雪山を越えてカナダへ持ち込まれるはずだった。大金の行方を追う強盗グループは、手掛かりを求めてバックカントリーでハンター狩りを始める…。

■感想
老人ジムはキャンピングカーにのり雪山で鹿狩りをする。ジムはよぼよぼの老人なので、動きが遅い。周りの者たちはジムの鹿狩りが定番なのか、顔見知りばかりとなる。ジムはカフェのウェートレスである女性の家族に問題があることを知る。

そして、自分自身はアルコール中毒者の集まりに参加する。そこにはウェートレスの夫もいた。ジムはゆっくりとした動きで鹿狩りをするのだが、そこで鹿と思い込んで射撃したのは若い女性だった。誤射により人を殺してしまったショックでジムは放心するのだが、届け出るわけでもなく事故を隠そうとする。

ジムは清廉潔白であるわけではない。誤射を隠しドキドキしながらカフェに行くと、テレビでカジノ強盗のニュースが始まる。そこで殺したのがカジノ強盗のひとりだとわかる。ここからジムとカジノ強盗たちの戦いが始まる。

若い女がもっていたバックには大金があった。ジムはそれを奪い取り…。なんだかジムのやっていることはめちゃくちゃだ。最初から誤射の件を警察に報告していれば、すべては丸くおさまっていたはずだ。ジムが奪った金を求め、カジノ強盗たちはジムを追い詰めていく。

ジムの容赦ない戦いぶりが良い。よぼよぼの老人ではあるが、何かと自分の知見を活かして山の中で戦う。相手が命乞いをしたとしても、あっさりと殺す。一人づつ強盗グループを殺害していき、最後には強盗団のボスと対決となる。銃もなく相手は若い。

では、どうするのか?という状況で…。何か策があるのかと思いきや、強盗にタックルして一緒に斜面を滑り降りるという捨て身の行動となっている。運よくジムは軽傷ですんだのだが…。むちゃくちゃだ。

恐らくはジムはそのまま行き倒れとなったのだろう。



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