2023.3.11 呪いのスマホアプリで余命宣告【カウントダウン】
カウントダウン [ エリザベス・ライル ]
評価:2.5
■ヒトコト感想
スマホのアプリで自分の余命がわかる。もしそんなアプリがあったら面白半分で入れてみたりもするだろう。そして、もし余命が数日しかないと表示されたとしたら…。昔からあるホラーのタイプをスマホのアプリで表現する新しいホラー映画だ。最初に利用規約に同意するというのが、いかにもアプリ的で良い。
ここで同意してしまうと、表示された余命で必ず死んでしまう。逆に、余命よりも先に死ぬことは絶対にないらしい。呪い系の作品で、余命アプリが示した余命はその本人が事故や何かで死ぬまでの時間だ。もし、それを察知し事故を未然に避けたとしても…。呪いの元凶により殺されてしまう。スマホアプリなのでハッキングして余命を増やすあたりは新しくて良い。
■ストーリー
若者たちが自分の余命がわかるアプリを見つける。スマホにダウンロードし、自分の余命年数で盛り上がるが、その中の一人の女性コートニーの余命は「3時間」と通知が届く。アプリのカウントダウンが「0」になったとき、彼女は想像を絶する恐怖に襲われた!亡くなったコートニーのボーイフレンドのエヴァンは交通事故を起こし緊急入院。入院直後のエヴァンもアプリの通知の時間通りに謎の死を遂げる。彼の死に疑問を持った看護師のクイン(エリザベス・ライル)は、生前エヴァンが話していた"カウントダウン"のアプリをダウンロードしてしまった。彼女の余命は3日と告げられる……。
■感想
看護師のクインがノリで入れたスマホアプリに翻弄される物語だ。呪い系のホラーであり、スマホアプリが余命を宣告する。多くの人が80歳まで生きるだとか、残りの余命が表示されるのだが…。クインだけは数日という表示がでる。
クインが勤務する病院で同じくスマホアプリに余命を宣言された男が、階段から落ちて死亡してしまう。物語としては、クインがどのようにして呪いから逃れるのか。このアプリが本物なのかというのがポイントなのだろう。スマホアプリというのが新しい。
スマホアプリなので、スマホショップで新しいスマホに代えるクイン。それでも新しいスマホにアプリが勝手にインストールされてしまう。ここで、スマホショップの店長がアプリをハッキングしソースコードを見てしまう。そして、改造してクインの余命を伸ばしたりもする。
このあたりはシステム的な要素を入れておきながら、やけに単純なつくりになっている。内部にリストがあり、本名と余命が羅列されているらしい。ずいぶんと単純なのだが…。そこで終わるわけではない。
結局、呪いは継続し、最後には呪いとのギリギリの攻防が繰り広げられる。呪いを消すには余命の宣言を破るしかない。死なないはずの上司のセクハラ医師を、無理やり殺して呪いを消そうとする。そこで、呪いはセクハラ医師が死なないように助けたりもする。
最終的なクインの決断がすばらしいのだが…。ツッコミたい要素は満点だ。昔からある呪いのパターンではあるが、その呪いの表現の仕方がスマホアプリというのが新しいのだろう。
アプリを解析する場面がピークだ。
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