クール・ランニング


 2022.6.26      ボブスレーを日本に広めた作品【クール・ランニング】

                     
クール・ランニング [ ダグ・E.ダグ ]
評価:3

■ヒトコト感想
ジャマイカの陸上選手たちが、冬季五輪のカーリングにチャレンジする。実話を元にした作品で、氷に馴染みのないジャマイカ人たちが四苦八苦しながらカーリングにチャレンジする場面が面白い。この手の作品としては、ラストで好成績をおさめたりするのだが、さすがに実話をもとにしているのでそうはならない。最初はバカにされていたジャマイカボブスレーチームも、その脚力のすごさから、いつの間にかオリンピックで注目のチームとなっている。

オリンピックに出場することがある意味目標なのだろう。本作の日本におけるボブスレーの知名度を上げた功績はすさまじいものがあるのだろう。ボブスレーのすさまじいスピード感を感じる作品だ。

■ストーリー
オリンピック出場を目指しながらも予選で敗退してしまったジャマイカの陸上選手デニス(リオン)は、夢を捨て切れないままにボブスレー・チームを結成し、元金メダリストのアーブ(ジョン・キャンディ)を無理やりコーチに迎え、冬季オリンピックの開催地カルガリーを目指して猛特訓を開始する。

■感想
そもそもは陸上でオリンピックを目指していたデニスが、夢やぶれ、諦めきれないため冬季オリンピックに挑戦することに。よくあるパターンとして、南国の選手が冬の競技に挑戦するパターンだ。本作はその元祖かもしれない。

今であれば、スノボ選手がスケボーに挑戦したり、古くはスピードスケートの選手が自転車競技に挑戦したり。陸上で鍛えた脚力がボブスレーに活かせるのがよいのだろう。まずはコーチを見つけることから物語はスタートする。

ジャマイカでボブスレーのトレーニングをすることがまず難しい。ソリを手に入れることも困難で、そもそも氷に慣れていないというのがある。ジャマイカでどのように工夫してトレーニングをするのか。そこが本作の面白さのポイントなのだろう。

本作を通してボブスレーはどのような競技で、何が重要かというのがわかる。本作を見る前は、単純にスピードをだせばよいと思っていた。実は、コントロールとブレーキングが重要で、操作を誤ると、途端にコースアウトしてしまう可能性がある。

最初はバカにされていた選手たちではあるが、いつの間にか周りから一目置かれることになる。どんな環境であっても必死に頑張る姿は心打たれてしまう。チームメンバーが離脱の危機があり、資金難になったりもするのだが、最後は無事にオリンピックに出場している。

いきなり好成績をだすというのはやりすぎなのだが…。慣れない競技でオリンピックに参加する選手たち。最後にその頑張りを拍手で迎えるというのも、本作が元祖かもしれない。

定番的だが、ボブスレーを日本に広めた作品であることは間違いない。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp