チケット・トゥ・パラダイス


 2023.10.12    綺麗事に満ちたバリ島での結婚式【チケット・トゥ・パラダイス】

                     
チケット・トゥ・パラダイス [ ジョージ・クルーニー ]
評価:3

■ヒトコト感想
愛娘のリリーがロースクールの卒業旅行先のバリで運命の出会いをし結婚するという。若者の早まった結婚。順調に弁護士となりキャリアを継続してほしい両親なのだが…。表向きは祝福するということでバリに駆け付ける。リリーの両親であるデヴィッドとジョージアは20年前に離婚していた。ちょくちょくもめながらのバリへの到着。

ふたりの思いはどうにかしてリリーの結婚をやめさせること。バリの美しい景色と地元民たちの独特な風習に戸惑う場面が秀逸だ。デヴィッドとジョージアの夫婦漫才的な展開も良い。リリーの結婚は明らかに先走りすぎているのだが、二人は結局止めることはできない。ジョージクルーニーとジュリアロバーツという大スター二人の面白コメディだ。

■ストーリー
デヴィッドとジョージアは20年前に離婚した、元夫婦。必要に迫られて会っても、いがみ合いばかりしている。愛娘リリーがロースクールを無事卒業し、旅行でバリ島へ飛んだ数日後、「現地の彼と結婚する」という連絡を受けた二人は急遽南国の島へ。弁護士になる将来を捨てて会ったばかりの男と結婚なんて…自分たちが犯した過ちを繰り返して欲しくない! と、二人の結婚阻止ミッションが始動する。果たして彼らは娘の結婚を止められるのか?!

■感想
自慢の娘が突然バリで結婚すると連絡してきた。泡をくって駆けつけたデヴィッドとジョージア。まずふたりはいがみ合い離婚したので、久しぶりの再会でも嫌味を言い合う。ただ、リリーの結婚を阻止するという目的は一致しているので協力することになる。

リリーからすると離婚したとはいえ、ふたりが親であることはかわりない。若者が勢いだけで結婚するパターンの展開かもしれない。リリーはバリという非日常の世界で、突然現れたイケメンに熱を上げている状態かもしれない。

ジョージアとデヴィッドはこざかしい仕掛けをする。若いふたりが結婚するために儀式として渡す指輪を隠したり。何かとサブリミナル的にリリーにアドバイスする。そもそもデヴィッドとジョージアが若気の至りで結婚したことに後悔していた。

ただ、そのおかげでリリーが存在しているのだが…。バリでの結婚式の儀式として様々なことをやるのが面白い。親戚だけのこじんまりとした結婚式と聞いていたのだが、式には大量に人がいた。そもそも親戚が多いというのがある。

バリでの様々なトラブルがあった。リリーたちと離れ小島で観光を楽しむはずが、ボートが流されてしまった。そこで帰れずに困惑するのだが…。バリという場所のリゾート感がすさまじい。数日暮らすには楽しいのだろうが毎日生活し、そこで海藻のようなものを育てて海外へ輸出する仕事をするのは辛いのだろう。

都会っ子のリリーが長続きするとは思えないが、それでもデヴィッド夫妻はキレイごととしてふたりを祝福する。ラストでデヴィッドとジョージアが船を飛び降りたことに何か意味があるのだろうか。

あくまでも、現実を見ないキレイごとだけの物語だ。



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