ブレス あの波の向こうへ


 2023.4.11     オーストラリアでサーフィンをする悪ガキふたり【ブレス あの波の向こうへ】

                     
オリジナル・サウンドトラック ブレス あの波の向こうへ [ ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ ]
評価:3

■ヒトコト感想
オーストラリアの小さな街で悪ガキふたりがサーフィンをする。そこに恐らくは元プロサーファーであろうサンドーと出会う。サーフィンの映像がすさまじい。ヒッピーのような生活をしているサンドーと、毎日サンドーとつるみ、一緒にサーフィンをするパイクレットとルーニーのふたりはうらやましい。あくせくした文明社会とはまた別のゆっくりとした生活のように思えてくる。

サンドーと暮らす美女も、昼寝をしたりのんびりとベランダで過ごしたり。ゆっくりとした時間の流れが良い。パイクレットとルーニーのサーフィンでの度胸試し的な流れも良い。サンドーとルーニーだけでカンボジアに波乗りに行ったと知ったパイクレットの衝撃はすさまじいものなのだろう。

■ストーリー
70年代オーストラリアの小さな街。少年パイクレットと友人ルーニーは、ミステリアスな男性サンドーからサーフィンを教えてもらい、のめり込む。少年達はサンドーを人生の師と仰ぐようになるが、ある日、彼らの関係を変える出来事に遭遇する。彼らは次々に大きな波に挑戦していくが、友人だったパイクレットとルーニーは、成長するとともに強いライバル心を燃やすようになっていく。そんな折、パイクレットはある出来事によって、サンド-と対峙し自分の生き方を見つめるようになる…。

■感想
序盤でパイクレットとルーニーはサーフィンを見て感動し、見よう見まねでハッポウスチロールのボードでサーフィンをしたりもする。本格的なボードがほしくなり、マキ割りのバイトをして金を稼ぐ。そして念願のボードを手に入れ、ぎこちないながらもサーフィンを始める。

ここで巨大な波にチャレンジするサンドーを周りが尊敬の目で見ているというのがわかる。ルーニーたちはサンドーに気に入られ、サンドーの家にボードを置かせてもらうことになる。ここからサンドーとの付き合いが始まる。

パイクレットとルーイーの関係も良い。パイクレットは上品な両親の元で育ち、良いところのぼっちゃんという感じだ。対してルーニーは父親から暴力をふるわれ、学校にもまともにいかない不良だ。この二人が仲が良く。一緒にサーフィンを楽しんでいる。

サンドーと出会ってからはサンドーがより高い波のポイントへ連れていってくれるので、ハードなサーフィンにチャレンジしている。激しく高い波が立つ海でのサーフィンは恐怖に満ちているのだろう。ルーニーの怖いもの知らず感がすさまじい。

サンドーと一緒に暮らす美女がポイントだろう。元スキーの選手で、今は膝の怪我をして療養中だろう。サンドーと婚姻関係にあるのだが、サンドーがルーニーたちとつるむのを嫌がっている。この微妙な感じがその後の物語の変化へと繋がっていく。

サンドーとサーフィンの才能があるルーニーだけがカンボジアで高い波に挑戦するため旅に出ることに。その間に、パイクレットは美女に誘われSEXをしてしまう。恐らくはサンドーに対する反発の気持ちがあるのだろうが…。

ラストでサンドーが奥さんの妊娠に気づく場面は強烈だ。実はパイクレットの子では?と思ってしまった。



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