2022.4.25 大人の知らない赤ちゃんたちの社会【ボス・ベイビー】
ボス・ベイビー [ アレック・ボールドウィン ]
評価:3
■ヒトコト感想
赤ちゃんが実は知能は大人であり、周りを騙してひそかな任務に従事していた。パパとママは当然ながら赤ちゃんに騙されているのだが、7歳のティムだけは、赤ちゃんの正体に気づいていた。弟ができると、兄としては両親の愛を赤ちゃんに奪われたと思うかもしれない。それがボスベイビーとして赤ちゃんが無垢なフリをしていたと知ると…。
ボスベイビーの目的は、「かわいい」のライバルである子犬の状況を調べるというのは強烈だ。最後には反発し合っていたティムとボスベイビーが協力するのが良い。近所の赤ちゃんたちで、作戦を練るなど、まさに親たちだけが知らないというのが良い。特別なミルクを飲むことで大人の知能を維持できる。ミルクがなくなると、途端に赤ちゃんに戻ってしまう。
■ストーリー
パパとママ、7歳のティムの3人家族の元にやってきたのは、黒いスーツに白いシャツ、ネクタイをビシッと締め、チャキチャキと歩く赤ちゃん“ボス・ベイビー”。弟として迎えいれられた彼は普通じゃない。見た目は赤ちゃん、知能は大人だったのだ。最初は反発しあっていたティムとボス・ベイビーだったが、やがて世界を揺るがす巨大な陰謀に挑むことに!
■感想
赤ちゃんには赤ちゃんの世界があり、そこで、自分たちの地位を脅かす存在に対して、日夜対策が練られていた。ボスベイビーがティムの家族の一員となってからは、ティムだけが密に知るボスベイビーの秘密がある。
純真無垢な赤ちゃんと思いきや、実はすべて計算されつくした行動だった。両親の愛をすべて独り占めするボスベイビー。ティムからすると面白くない。なので、ティムはボスベイビーの正体をパパたちに知らせようとするのだが…。7歳の少年ティムからするとパパママを奪われた気分なのだろう。
ティムがボスベイビーの秘密を暴露しようとするのだが、それを邪魔するボスベイビー。ふたりの争いは両親からすると仲が良くじゃれているように見えてしまう。この段階では、ティムが不憫でならない。ボスベイビーの目的がはっきりすると、ティムは協力しようとする。
ボスベイビーの世界はまさに一流企業なみに赤ちゃんたちが必死に働いている。ノルマを達成するために必死に仕事をする。ボスベイビーは出世するために、子犬の新しい計画を調べようとするのだが…。赤ちゃんたちの企業はとんでもなく過酷だ。
子どもも楽しめるドタバタコメディだ。ボスベイビーとティムのドタバタも最高で、子供が喜びそうな単純なストーリーではある。赤ちゃんが企業戦士となり、スパイのような活動をするのが面白さのポイントなのだろう。何も知らない両親だけが、子育てに必死となる。
すべてを優先し赤ちゃんに振り回されている。両親がソファーにぐったりともたれて爆睡しているように、子育ての過酷さも描かれている。ボスベイビーがすべて意図的に騒いだりわがままを言っているというのもポイントなのだろう。
映像的な面白さもある。
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