ブルーエンジェルズ


 2024.8.30     45cmの距離で飛ぶ戦闘機【ブルーエンジェルズ】


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評価:3

■ヒトコト感想
ブルーエンジェルズのドキュメンタリー。日本でもあるのだが、軍の戦闘機がパフォーマンスとして航空ショーを行う。高い操縦技術をもつパイロットたちが厳しい訓練を続け、ショーを実施する。驚きなのは戦闘機が並んで飛行する場面だ。およそ45CM程度まで距離が近づく。

普通に車でもその距離まで近づいて並走するのは難しい。それを戦闘機でとんでもないスピードで飛行し続ける。一つのミスで戦闘機同士が激突でもしたら、一気に大事故につながる可能性がある。そもそもがブルーエンジェルズのパイロットに選ばれるのさえ厳しい審査の上で選ばれたエリートたちばかりだ。家族と長い間離れ離れの生活をして訓練し、ショーを行う。かなり過酷な環境だというのはわかる。

■ストーリー
海軍と海兵隊の精鋭パイロットたちから成る航空ショーの飛行隊“ブルーエンジェルズ”の厳しい訓練と圧巻の展示飛行を追ったドキュメンタリー。最後のシーズンとなる“ボス”とベテランパイロットたちのブルーエンジェルズへの思いにも迫る。

■感想
何気なく見ている航空ショーが、尋常ではない訓練の上で成り立っているのは何となくだが想像はできていた。アメリカ海軍と海兵隊の中で選ばれた精鋭パイロットたちで成り立つブルーエンジェルズ。日々の訓練とメンバーたちの日常をドキュメンタリー形式で描いている。

まず衝撃的なのは飛行ショーだ。空中で戦闘機同士を極限まで近づいて飛行する。上下左右どちらにも50cmにみたない距離に戦闘機が並走している。少しのブレで大事故につながる飛行ショーは見ている人々を感動させるのだろう。

家族と離れ離れで訓練を続ける。ブルーエンジェルズの施設の仲間はまさに家族のような関係なのだろう。ショーへ向かうパイロットたちが揃って歩くシーンがあるのだが、歩幅がひっぱりとあっている。日々の生活も共にすることで息を合わせるというのもあるのだろう。

訓練の序盤ではまだそこまで戦闘機同士を近づけることはできない。それが訓練を続けることで45cmまで近づける。ブルーエンジェルズのリーダーはとんでもないプレッシャーの元で仕事をしているのだろう。

実際にブルーエンジェルズの中で事故で死亡した者は25人いるらしい。直近では2018年に訓練中に事故で死亡したようだ。確かにこれだけギリギリの飛行をしていれば事故は起きるだろう。それを織り込み済みでの飛行ショーということだ。

家族たちからするとブルーエンジェルズに選ばれるのはものすごい名誉なことではあるが、逆に事故に合う心配を常に続けなければならないのだろう。最後のショーが終了し、いったんチームが解散される場面は、まさにそれらのプレッシャーから解放された瞬間なのだろう。

飛行シーンは強烈なインパクトがある。



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