ブラックアダム [ オルディス・ホッジ ]
評価：3
■ヒトコト感想
新しいヒーローの誕生というところだろうか。ジャスティスリーグなどに、もしかしたら参加するのかもしれない。ブラックアダムは客観的に見ると無敵だ。対するは現代の地球のヒーローたちだ。ブラックアダムは不死身で無敵というわかりやすいパターンだ。特別な能力があるわけではない。
現代のヒーローはまるで聖闘士星矢のような黄金の鎧を着て飛び立つ男や、金の仮面をかぶり未来を予測したり見えない壁を作ったりと豊富な能力のある初老の男。そして風を操る若い女に、巨大化する男とバラエティに富んでいる。ブラックアダムが復活した瞬間、現代の兵器の数々と戦い、圧倒しているのが強烈だ。正義のヒーローという感じではないのが良い。
■ストーリー
5,000年の眠りから目覚めた破壊神ブラックアダム(ドウェイン・ジョンソン)。彼の絶大なるパワーは、かつて息子の命と引き換えに授かった“呪われた力”だった。息子の死の哀しみを復讐心に変え、わが道を突き進む。規格外の強さを持つ最“恐”の男が、現代の地球のスーパーヒーロー軍団をもぶっ飛ばす!
■感想
破壊神ブラックアダムとして、今後は別のシリーズやジャスティスリーグとの対決などもあるのかもしれない。この手のヒーローやニューキャラクターが多数登場してくる中で、割と力が入れられている感じはある。
5000年の眠りから覚めた破壊神ブラックアダム。現代の兵器で対抗しようとしてもまったく対抗できない。銃弾やミサイルはまったく利かない。対抗するのは現代の正義のヒーローたち。ただ、都合よく登場した感があり、地元民からはブラックアダムの方が支持されているのが面白い。
ブラックアダムは危険な存在ということで、正義のヒーローたちに狙われることになる。本作のポイントはここだろう。ブラックアダムだけなら単純な無敵の超人のアクションでしかない。個性豊かな正義のヒーローたちのおかげで戦いにバリエーションができている。
最終的には悪の帝王のような人物が登場し、ブラックアダム＋正義のヒーローで戦うという定番パターンとなっている。ブラックアダムが5千年前から現代に順応するまでの戸惑いもよい。
ブラックアダムの特殊能力というのは不明だ。空を飛び無敵なパワーをもつだけ。他の正義のヒーローの方がわかりやすい特徴がある。特に未来を予想できる初老のヒーローが最高だ。体を分身させ、多人数で相手を拘束して攻撃する。
これからいろいろなヒーローたちとコラボするのか。それともブラックアダムとしてのブランド力を高めるのか。ブラックアダム独自の特殊能力がないと個性が埋もれてしまう可能性がある。ドウェイン・ジョンソンの見た目のインパクトだけでは弱い。
正義のヒーローのスピンオフの方が作られそうだ。