ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方


 2023.10.27    命のサイクルで作物は育つ【ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方】

                     
ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方
評価:3.5

■ヒトコト感想
本来の地球はすべてが循環することで美しい自然が守られるはずだった。都会で暮らす夫婦が犬のトッドと生活できないからと、田舎に引っ越しそこで自給自足の生活をしようとする。荒れ果てた広大な農地を耕すことから始め、家畜を飼い命のサイクルを回していく。当たり前のことだが、目からうろこの内容が多い。害虫が増えたら安易に殺虫剤に頼るべきではない。

池に鴨を飼うことでその鴨が害虫を食べてくれる。農作物を枯れさせる大量のカタツムリを人の手で駆除していたが追いつかない。が、それはアヒルが自然と食べてくれる。家畜を殺すコヨーテにも実は役割があった。コヨーテがもぐらを駆除してくれたことで農作物が健康に育つ。すべては必要な命のサイクルだ。

■ストーリー
息を呑むほど美しい“究極の農場”が出来るまで――世界各国の映画祭で観客賞を受賞し、観る人の魂を希望で満たした奇跡のドキュメンタリー映画『ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方』が待望のBlu-ray化。殺処分寸前で保護した愛犬のトッド。その鳴き声が原因で大都会ロサンゼルスのアパートを追い出されたジョンとモリー。

料理家の妻は、本当に体にいい食べ物を育てるため、夫婦で郊外へと移り住むことを決心する。しかし、そこに広がっていたのは200エーカー(東京ドーム約17個分)もの荒れ果てた農地だった―。時に、大自然の厳しさに翻弄されながらも、そのメッセージに耳を傾け、命のサイクルを学び、愛しい動物や植物たちと未来への希望に満ちた究極に美しい農場を創りあげていく―。

■感想
大都会のロサンゼルスから田舎に引っ越し自給自足の生活をする。ありがちな展開だが、本作の徹底ぶりがすさまじい。カラカラに乾いて固い地面。到底農作物が育つ環境ではないのだが…。そこでまずは農地改良から始める。

ミミズを飼い、そこでミミズの糞で土地を改良する。肥沃な土地になると作物が育つ。同じ作物だけでなく様々な作物を育て、ブタや羊を飼う。まさに自然にあふれる自給自足の生活は目の前、という感じなのだが…。お決まり通り害虫の妨害が始まる。

無農薬で野菜を育てると害虫が湧く。特にカタツムリの被害が甚大で、人の手でどうにかできるレベルではなくなっていた。悲壮感漂う流れが突然解決するのはアヒルだった。アヒルを農地に放つことで大量のカタツムリをアヒルが食べてくれる。

こんな感じでひとつの問題が発生しても、それは別の手段で解決できる。家畜たちがコヨーテの被害にあった場合に、人間がコヨーテを駆除した。ただ、人間が自然に関与したことに大きな後悔を感じているようだ。結局、コヨーテにも役割があることがあとで判明する。

すさまじい作品だ。本作を見ると間違いなく自給自足での大自然の生活に憧れてしまうだろう。自然の無農薬野菜と自然な飼料で育った家畜たち。たまごの形が不自然であったりするが味は抜群なのだろう。自然を相手にしているので、山火事には手も足も出ない場合がある。

作中では描かれない様々な困難があるのだろうが…。美しい自然の中で育った作物たちをその場で料理する。これ以上なくおいしそうな料理が並ぶ。必ず本作のように成功するとは限らないのだが…。憧れることは間違いない。

強烈なドキュメンタリーだ。



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