バーニング・ダウン 爆発都市


 2023.2.15     アンディ・ラウらしくないキャラ【バーニング・ダウン 爆発都市】

                     
バーニング・ダウン 爆発都市 [ アンディ・ラウ ]
評価:2.5

■ヒトコト感想
爆弾処理班の物語。フォンは爆弾処理作業に力を注いでいたが、ある現場で爆発に巻き込まれ左足を失ってしまう。そこから懸命なリハビリで現場に復帰しようとするのだが…。アンディラウがフォンを演じている。アンディラウが演じているので正義の爆弾処理係かと思ったのだが、中盤から雰囲気が変わってくる。

爆弾テロの現場に居合わせたことでテロの容疑者とされてしまう。ここで無実の罪をかぶせられたかと思いきや…。フォンは左足を失ったことで現場復帰できないとわかり、警察へ復讐しようと考えていた。フォンが爆弾テロ組織に参加しており…。このあたり、演じる俳優のキャラクターを裏切るような流れは、驚きがある。

■ストーリー
爆弾処理班に所属するフォンは、数々の事件を解決してきたエースだったが、爆発に巻き込まれ左足を失ってしまう。恋人や同僚の助けもあり、義足とは思えないほど身体機能が回復するが、上層部はフォンの現場復帰を認めなかった。仕事一筋で生きて来たフォンは自暴自棄になり、警察を辞めて姿をくらませる。そのフォンが、テロ組織「復生会」によるホテル爆破事件の現場で、重体の状態で発見される。

容疑者として病院に収容されたフォンは尋問を受けるが、爆発の影響で過去の記憶を失っていた。そこに、フォンを救い出すべく復生会が乗り込んでくる。「なぜテロ組織が俺を助けるのか-?」フォンは病院から抜け出しひとりで逃亡するが-。

■感想
序盤のフォンはまさに警察として市民を守るために必死で爆弾処理を行う正義の味方という感じだ。自分の身体をていして爆弾を止めようとする。爆弾処理班の仕事で爆発事故に巻き込まれ、左足を失ってしまう。そこから義足をつけて復帰しようと必死にトレーニングをするフォン。

ここまでは熱血爆弾処理班としての流れがある。同僚もフォンのトレーニングに協力し、ハンデがあるとは思えないほど強烈な運動能力を示している。まさに正義の警察というイメージだ。

中盤からフォンが爆弾テロの現場に居合わせ、結果としてテロ犯として逮捕されてしまう。フォンは爆発のショックで記憶を失っている。正義の警官が濡れ衣を着せられ、そこから自分の無実を証明するための物語かと思いきや…。

実はフォンは本当にテロ組織に参加していた。このあたりの流れは衝撃的だ。足を失ってから現場復帰ができないことでいら立ち、周りに八つ当たりをし、警察上層部を訴えるようなこともしてしまう。この時期のフォンはまさに異常な状態だ。

ラストは記憶を取り戻したフォンが自分の状況を理解し、テロ組織の内部からテロを阻止しようとする。ここからはお決まりどおり、爆弾をどのようにして処理するかや、制限時間が迫る中で、無事に逃げきることができるのか。

恋人も同じように警察内部にいるので、テロ組織とのつながりと恋人の関係や、復帰できないことの怒りを恋人にぶつけたりもする。フォンの精神的に不安定な部分が出ているのが面白い。アンディラウは正義のイメージがあるので、不安定なフォンの役柄は意外だ。

フォンのキャラはかなり特殊だ。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp