2024.11.7 のっぺりとしたゲームCGのような絵柄【Away】
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評価:2.5
■ヒトコト感想
独特な絵柄のアニメ映画。一昔前ののっぺりとしたCGのゲームのような気もするのだが…。全編通して会話がない。登場キャラクターたちは会話せずその表情だけで読み取るしかない。巨大な黒い怪物に追いかけられ続ける少年。バイクに乗って逃げ続ける中で、きれいな森や鳥や動物たちが周りに登場してきたりもする。単純なストーリーなので、深く考える必要はない。
ただ、黒い怪物の正体は何なのか?だとか、鳥や変な動物たちにどのような意味があるのかなど疑問は尽きない。ラストもよくわからないうちに終わっている。実験的な作品かもしれないが、絵柄も特別な美しさではないだけに特徴として何を売りにしているのかがよくわからなかった。
■ストーリー
少年と小鳥がオートバイで島を駆け抜ける。黒い精霊から逃れ、家へと帰るために──。スケールの大きな、澄み渡る大気を描いたような作品。まるでゲームの世界のような美しい映像体験へと我々を誘う。ラトビアの弱冠25歳(当時)の新星ギンツ・ジルバロディスが3年半をかけ全て一人で作り上げた初長編CGアニメ-ション映画。
■感想
冒頭、一人の少年が巨大な黒い化け物に覆いかぶさられる。ここで少年は気づき、逃げ始める。この黒い化け物の正体は不明だ。黒い化け物が覆いかぶさると、中の生物は死んでしまようだ。森の動物たちは化け物に覆いかぶさられ次々と死んでいく。
そんな状態で少年は怪物から逃げるのだが、怪物はゆっくりと向かってくる。独特な絵柄と登場キャラクターが話さないのが特徴だろう。絵柄はまるでゲームのCGのようではあるが、最近のゲームではもっと綺麗な画像はいくらでもあるので、新鮮さは特にない。
少年が逃げる先にはバイクが放置してある。少年はそのバイクに乗って逃げ続けるのだが…。怪物はゆっくりな速度ではあるが止まることなく向かってくる。ある時は、少年がつり橋に岩を落として破壊し、そのまま怪物を谷底に真っ逆さまに落とす場面がある。
この場面は爽快だ。そして、もう怪物から追われることはないのだろうと考えていたのだが…。谷底から怪物がはしごを使ってよじ登ってくる場面は、強烈な恐怖感がある。この怪物は無敵なのでは?と思わずにはいられない。
少年は道中で渦を巻いたような穴に入り込み綺麗な水を飲んだり、鏡のようにきれいに反射する湖を渡ったりもする。様々な土地を移動したとしても怪物の追求は弱まらない。少年が道中で出会った様々な動物たちはことごとく怪物に飲み込まれていく。
のっぺりとしたCGで描かれた作品だけに、登場キャラクターの表情がそこまで激しく変化しない。なので、話さない代わりに表情を見たとしても、あまり読み取れることがない。ラストではそのまま何もなく終わっているので、ちょっと尻切れトンボのような感じだ。
独特な絵柄が特徴の作品だ。
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