2023.4.28 救急車でFBIから逃げ続ける【アンビュランス】
アンビュランス
評価:3
■ヒトコト感想
銀行強盗が逃走するために救急車を奪い逃げる物語だ。序盤では元軍人のウィルが妻の手術費用を稼ぐため、カリスマ犯罪者のダニーと共に銀行強盗に挑むまでが描かれている。大規模な銀行強盗。まずスリリングな映像がすさまじい。激しい銃撃戦で当初の計画が崩れとっさに警官を狙撃してしまうウィル。ここでウィルの善人ぶりがはっきされる。
そこから撃たれた警官を搬送するための救急車を奪い、救命士のキャムが乗った状態で逃走する。追いかけるFBIは最新設備を搭載した指揮車で追いかけ続ける。常にカメラで逃走車を画面に捕らえた状態。こうなると逃げ切れないかと思いきや…。ダニーの父親の知り合いの協力により逃げ切れるチャンスがくるのだが…。
■ストーリー
妻の治療費を稼ごうと必死な元軍人のウィルと、カリスマ的犯罪者であるダニーの兄弟はLA史上最大規模となる3200万ドルの銀行強盗に挑む。しかし予期せぬ事態が次々と発生、激しい銃撃戦が巻き起こり窮地に追い込まれた兄弟が逃走車としてジャックしたのは、まさかの“救急車(アンビュランス)”。さらにそこには若き救急救命士キャムと、ウィルの銃弾を受けた瀕死の警官も乗っていた。絶体絶命の状況に追い込まれた兄弟はド派手な救急車で街中を激走する!ジェイク・ギレンホール、ヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世、そしてエイサ・ゴンザレス。実力派キャストによる心の深層を描くドラマも見応え満点!
■感想
本作のポイントは救急車の逃走劇だろう。瀕死の警官を乗せた状態での逃走。警官を死なせたくないため、キャムに手当てを依頼する。対外的には負傷警官とキャムは人質ということになっているのだが…。FBI側はすべてを理解した状態で、ダニーたちを追い詰めている。
ウィルとダニーは警官を殺したくない。ただ、救急車内部では設備がそろっていないので、警官は死にそうだ。激しいカーチェイスの数々とFBIの裏をかくような逃走。ヘリや大量の警察車両を用意しながらも、常にダニーたちに出し抜かれるFBIはなんだか滑稽だ。
追い詰められたダニーたちは父親の知り合いの犯罪組織に助けを求める。この犯罪組織が強烈だ。ダミーの偽救急車を三台出動させたり、無人で運転席から自動小銃が銃をひたすらぶっ放し続ける車まで用意している。FBIたちは壊滅に近い状態となるのだが…。
かなりのカオスだ。救急車でFBIの包囲網から逃げ切れるはずがないのだが…。救急車内部でキャムはリモートで医師から指示されながら脾臓から銃弾をとりだす手術をしたり。。キャムとダニーがもめたり、ウィルが警官のために運転しながら輸血したり。。。
やはり最終的にはダニーとウィルはFBIに囲まれてしまう。キャムを人質にとって逃げ切ろうと考えるダニーなのだが…。ウィルはもう誰も傷つけたくないと考えている。それまで多少のいざこざがありながら、お互い協力してきたダニーとウィルだが、最後に決定的な決裂が生まれる。
ラストの展開はウィルに都合がよすぎる。作中ではウィルの善人っぷりを表現する伏線が張り巡らされていたのだが、やはり納得がいかない。ダニーがあまりにもかわいそうに思えてしまった。
救急車でのカーチェイスの映像はすさまじい。
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