Mr.ノーバディ


 2022.9.11     ただのオヤジが実は凄腕の掃除屋だった?【Mr.ノーバディ】

                     
Mr.ノーバディ ブルーレイ
評価:4

■ヒトコト感想
職場の金型工場と自宅を往復するだけの平凡なオヤジが変貌する。オヤジが実はFBIの掃除屋だったという流れなのだが、序盤ではまだハッチの実力がわからない。家に押し入った強盗と戦うことを避け、息子からなさけない扱いをされたことから、昔を思い出すハッチ。地味で目立たないオヤジが実は凄腕だったという流れなのか。バスで酔ったチンピラが暴れだした際に戦いを挑むのだが、圧倒するわけではなく、ギリギリの戦いをしている。

本当に強いのか?という疑問のまま、ラストへと続く。ロシアマフィアに家族が狙われてからの対応がすさまじい。少人数でマフィアたちを壊滅させるまでのあざやかな手並みが良い。何者でもないオヤジが逆に恐ろしさを増幅させている。

■ストーリー
ハッチ(ボブ・オデンカーク)は、郊外にある自宅と職場の金型工場を路線バスで往復する、ルーティンで退屈な毎日を送っている。妻には距離を置かれ、息子からもリスペクトされず、この世の理不尽なことすべてを全身で受け止め、歯向かうことなど決してない、地味で目立った特徴のない男だ。ある日、バスに乗り込んできたチンピラたちに、ハッチは遂にブチ切れて大乱闘、相手をことごとくぶちのめす。やがてこの事件はロシアンマフィアの逆鱗に触れ、ド派手な銃撃戦、カーチェイスへと一気にエスカレートしていく。一体この男は「何者」なのか?

■感想
何者でもないごく普通のオヤジが実は元FBIの掃除屋だった。正体不明具合が良い。序盤ではまだハッチの実力は未知数だ。何か裏がある風な雰囲気はあるのだが…。家に押し入った強盗を見逃したが、娘の大事なおもちゃを盗まれたと知りブチ切れる。

そこで実力を発揮するのだが…。まず最初にポイントになるのは、バスに酔ったチンピラたちが乗り込んできた場面だ。そこでチンピラたちをぶちのめすのだが…。圧倒するわけではなくハッチもボロボロになる。本当にFBIの掃除屋か?という半信半疑の思いは続く。

ハッチがバスでぶちのめしたチンピラの中にロシアマフィアのボスの弟がいた。ロシアマフィアの残虐性をこれでもかとアピールしたあと、ハッチとマフィアの対決が待っている。ここからがハッチの本領発揮だ。まずは、ハッチのことを調べたロシアマフィアの情報担当が、ハッチの正体を知り恐怖から逃げ出している。

そして、ハッチはひとりでロシアマフィアと対決する。ハッチひとりで様々な機器や罠を仕掛けロシアマフィアを殲滅している。極めつけはロシアマフィアの拠出した金をすべて焼き払っているのが良い。

ハッチの圧倒的な強さが後半に際立っている。ロシアマフィアとの駆け引きもすばらしい。相手が恐ろしくて二の足を踏んでいる。ハッチを助ける昔の仲間や高齢の父親の存在も最高だ。ごく普通のオヤジが家族に正体を隠してというのはありがちなパターンだが、ハッチの容赦ない感じが良い。

残虐性がすさまじいロシアマフィアに対してもまったく恐れることはない。逆にロシアマフィアを脅したりもする。自分が手打ちにするからお前もすべて忘れろ、とロシアマフィアに囲まれた状態で言い切るのが良い。

ロシアマフィアをあっさりと全滅するのがすさまじい。



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