355 [ ジェシカ・チャステイン ]
評価:3
■ヒトコト感想
CIA、BND、MI6、中国、そしてコロンビアの心理学者。5人の女性たちが大暴れする作品だ。世界中のシステムを乗っ取ることが可能なデバイスをめぐって争いがスタートする。最初は敵同士であった5人の女性が敵の敵は味方ということで、次々と仲間になっていく。アメリカ、ドイツ、イギリス、中国、コロンビアそれぞれの国籍風の見た目をした女優たちが大暴れする。
心理学者だけはこのミッションに消極的でどこか逃げ腰な部分がある。最新テクノロジーを扱う物語なので、索敵も素晴らしく高度だ。町中の監視カメラをハッキングして対象者をマークし続ける。スマホが鍵となるのは当たり前で、そのスマホのセキュリティを解除できるからと心理学者は無理やり同行させられている。
■ストーリー
格闘術のスキルが高いCIAのメイス、過去にトラウマを抱えるBND/ドイツ連邦情報局のマリー、最先端のコンピューター・スペシャリストでMI6のハディージャ、コロンビアの諜報組織に所属の優秀な心理学者グラシー、中国政府で働くリン・ミーシェン。あらゆるセキュリティをくぐり抜け、世界中のインフラや金融システムなどを攻撃可能なデジタル・デバイスが南米で開発され、その途方もなく危険なテクノロジーが闇マーケットに流出しようとしているのだ。
この非常事態に対処するため、各国から5人の女性エージェントが集結、ライバル同士からチームとなりコードネーム「355」を結成する。それぞれの才能を駆使して、世界をカオスに陥れるテクノロジーデバイスを利用しようとする国際テロ組織に立ち向かっていく。果たして第三次世界大戦を阻止することはできるのかー。
■感想
それぞれが特殊なスキルを持ったエージェントたち。特に印象的なのはMI6のハディージャだ。ITスキルがすさまじく、あっという間に情報を収集できたりもする。ターゲットを追跡する際には、町中のカメラをハッキングしリアルタイムでターゲットを追いかけ続ける。
一瞬のスキをついてターゲットがスマホの受け渡しをしたのをカメラでとらえたりもする。そこまでのスキルはあるのだが、スマホのセキュリティを破ることはできない。専門家たちがそれぞれのスキルを活かして目的を達成しようとする。
CIAやBNDなどはそれぞれ敵対関係にあったりもする。幻のデバイスをだれが手に入れるのか。それを手に入れた瞬間に世界を制覇できるような存在だ。最初は無事にデバイスを手にしCIA側が手に入れていたのだが…。それが何者かに盗まれてしまう。
その数分後には航空機が次々と墜落するニュースが流れる。すべてを制御できるデバイスは航空機のシステムさえもハッキングできるのだろう。デバイスを盗んだのは中国なのだが…。そこからさらにデバイスは盗まれ、女エージェントたちが協力してデバイスを追いかけ続けることになる。
死んだと思われた人物が実は生きていた。それぞれの思惑とは別のところで物語は動いていた。だましだまされの世界の中で、愛した男が死んだと思われていたのだが…。実は生きていた。女は利用されたと考えるのだが…。
各国の凄腕エージェントたちが動き回り、最後の最後にはおいしいところを持っていこうとした者が天罰を受ける。オーソドックスンな物語ではあるが、どこかオーシャンズ11的な雰囲気がある。コメディ要素の少ないオーシャンズだ。
人気女優たちが集まるスパイアクションだ。