15ミニッツ


 2022.4.16      すべての悪の元凶はマスコミか?【15ミニッツ】

                     
15ミニッツ [ ロバート・デ・ニーロ ]
評価:3

■ヒトコト感想
デニーロが有名刑事エディを演じ、若手放火捜査員のジョーディとコンビを組んで捜査をする。ロシアの粗暴な二人組が冒頭から暴れまわる。相方がカメラを構えて、殺人をすべてカメラに収めている。この二人組の異常さが物語を特殊なものとしている。テレビのアンカーマンが犯人たちと接触し映像を買い取ったりと、犯人逮捕とは別の流れがあるのがポイントだろう。

主役と思われたエディが二人組に殺され、その映像がTVで放送される。ジョーディがエディの仇をとるために、犯人たちを追い詰めていく。視聴率がとれればなんでもありなマスコミを批判する意味もあるのだろう。一番の悪人はマスコミのように思えてくるから不思議だ。

■ストーリー
ニューヨーク市警殺人課刑事エディ(ロバート・デ・ニーロ)は、数々の大事件を解決してはマスコミに登場する有名刑事。彼の人気を利用してニュース番組の視聴率を稼ぐアンカーマンのロバート(ケルシー・グラマー)。そんなある時、アメリカのメディアと法律に挑戦するような殺人事件が起こる。エディは、捜査に同行したいという消防局の若手放火捜査員ジョーディ(エドワード・バーンズ)と共 に、2人組を追いはじめる。その途中で2人組に拉致され、エディは拷問の末に殺される。さらに、その現場をとらえたビデオを、ロバートが犯人から買い取り、テレビでオンエアしてしまう…。

■感想
ロシアの二人組が事件を起こす。刑事エディが捜査をする過程で、ジョーディと知り合い、ふたりでコンビを組んで犯人を追いかける。バディものとしての要素がある。エディが能力の高い有名な刑事で、ジョーディは血気盛んな若手。

エディは有名人なので、マスコミからひっぱりだことなる。本作が特別なのは、犯人コンビの片割れが終始盗んだカメラですべてを映像におさめており、まるで映画監督のような気分になっているという部分だ。殺人現場さえもカメラにおさめ、マスコミに送ったりもする。

この異常者に対して、エディは緻密な捜査で追いつめるのだが、逆に拉致されてしまう。ここでエディが捕まり拷問にあい殺されてしまう。まさか、この段階でエディが死ぬとは思わなかった。主役であるエディは拷問から脱出するものと思っていたのだが…。

二人組のひとりがマスコミにリークし弁護士までつけてエディ殺害の罪をなかったことにしようとしている。この流れが秀逸だ。マスコミはスクープがとれたということで喜んで放送する。ここだけ見るとすべての悪の元凶はマスコミにあるように思えてくる。

熱血なジョーディが犯人逮捕に燃える。エディと良い関係を築けていたこともあり、エディの死が信じられない状態となる。ここで、マスコミの前で犯人たちに襲いかかり、そのまま拉致して殺害しようとする。ジョーディの思いはわからなくもない。カメラの前で精神に異常があるからとエディ殺しが無罪となるのを見てられないジョーディ。

自らの手で天罰を下そうとする。。。最後の最後には、スクープをとるためだけに必死なアンカーマンがジョーディに殴られるのが爽快だ。

エディが中盤で死ぬのは意外過ぎる。



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