13人の命


amazonプライム
 2023.1.11     暗く狭い洞窟内でのダイビング【13人の命】

                     

評価:3.5

■ヒトコト感想
実際にタイで発生した洞窟での救出作戦を描いた作品。丁度、ロシアワールドカップの時期に、サッカーチームの12人の少年とひとりのコーチが雨で増水した洞窟に閉じ込められた。タイの海兵隊でも狭い洞窟内でのダイビングに慣れておらず苦戦する。そこで呼ばれたのがイギリスからきた洞窟専門のダイバーたちだった。序盤から早々と事象が伝えられ、そこから救出作戦で右往左往する。

誰もが絶望感に包まれ、少年たちは死んでいると思われたが、イギリスのダイバーがギリギリたどり着いた奥地で生存していた。ここで終わりではない。その生存をマスコミが知ってから大問題だ。誰もがすぐに救出できると思い込んでいたが、専門家からすると救出は不可能で見殺しにするしかない、という結論であった。。。実話だけに強烈な流れだ。

■ストーリー
世界が見守った実話を基にした「13人の命」。タイのタムルアン洞窟に、土砂降りの雨による冠水のため閉じ込められてしまった少年サッカーチームの、手に汗握る救出の全貌を描く。

■感想
世界的には話題になっていたのだが、日本ではそこまで話題ではなかったのだろう。タイの洞窟でサッカーチームが閉じ込められる。洞窟の奥深くに遊びに行ったサッカーチームが、大雨により洞窟内に水が溜まり脱出できなくなる。

狭い洞窟でダイビングしたとしても、ギリギリ大人が一人通れるくらいの狭さの通路もある。国をあげて救出しようとするのだが…。タイの海兵隊でも慣れていない洞窟のダイビングに苦戦する。イギリスの洞窟ダイビングの専門家たちも参加し洞窟の奥地にいる少年たちを見つけだすことに成功するのだが…。

強烈なのは、イギリスの専門家でも片道3時間、往復6時間かかるということだ。そんな場所に避難している少年たちを見つけたとしても、救出する手段がない。タイの国民たちが熱狂したとしても、専門家は救出が無理なことを知っているので困惑するしかない。

政府やマスコミ、何かしたくともできない海兵隊。少しづつ食料を送り届けるしかできない。観衆としては、このまま水が引くのを気長に待つしかないのかと思ったのだが、洞窟内の空気が薄くなっていることである決断をする。

衝撃的な手段で少年たちを救出する。まさか麻酔で眠った状態にし、荷物と同じ状態で救出するとは思わなかった。暗く狭い洞窟内で麻酔が切れて目が覚めるとパニックになる恐れがある。その場合、ダイバーたちも危険にさらされることになる。

強烈なインパクトがあるのは間違いない。何人か犠牲者がでるのはしょうがないとして。マスコミ経由で世界中から注目されている作戦を成功させる胆力がすさまじい。何人か犠牲者がでることは織り込み済みでの作戦というのがすさまじい。

洞窟内でのダイブはそれだけで恐ろしくなる。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp