13時間 ベンガジの秘密の兵士


 2022.10.10     リビア国内に存在してはいけないCIAの基地【13時間 ベンガジの秘密の兵士】

                     
13時間 ベンガジの秘密の兵士 [ ジョン・クラシンスキー ]
評価:3.5

■ヒトコト感想
実際にリビアのベンガジで起こった出来事。秘密裏にCIAの拠点が作られており、公にできない。念のため軍組織としてGRSの6人が警備兵となるのだが…。CIAは目的のために活動するがGRSはあちこちに存在する民兵に神経をとがらせている。リビアではアメリカは決して歓迎されているわけではない。恐ろしいのは街中で民兵たちに止められる場面だ。

周りに多数の兵士に囲まれており、車から降りるとアウトだ。上空にドローンが飛んでいると、はったりをかましながら危機を脱する。結局、アメリカの領事館が襲われ、その後にCIAの秘密基地も襲撃される。ワラワラと湧いてでてくるリビアの民兵たちを排除するのだが、絶対絶命のピンチになる。秘密組織のため、公に援軍を送れないというのが辛い。

■ストーリー
リビアのベンガジ、米国領事館からさほど遠くない場所に、秘密裡に設置されたCIAの拠点「アネックス」に軍事組織GRSの6人の警備兵が派遣された。2012年の9月11日、その夜は、在リビア大使のクリストファー・スティーヴンスがベンガジに滞在している、というだけでなく、特別に重い意味を持つ日付となった。夜の10時になろうかという時、それまで静かだった領事館の周囲に、どこからともなく群集が集結し、しばらくもみ合ったあとその内の誰かが、自動小銃を発射しだした。

その群衆の目的は、火器による領事館の襲撃だった。そしてゲートに殺到すると同時に塀をも乗り越え、ほとんど反撃される事もないまま、領事館を制圧してしまうばかりか、内部の人間を襲撃し始めた。救援要請はアネックスでも傍受され、警備兵のメンバーは当然、真っ先に駆けつける役目と思っていたが、彼らに対する命令は待機であった。

アネックスの任務はすべて極秘、GRSメンバーもまた、本来そこに居てはいけない軍隊だった。しかし、領事館を取り巻く情勢はさらに緊迫度合を高め、ついに6人のGRSメンバーは、彼ら自身の任意により救援活動を開始した。一切のバックアップがない状態での戦いに。それが、凄惨なあの13時間のはじまりだった・・・

■感想
本来そこにいてはいけない存在のため、いざというときに助けを呼べない。リビア内部で秘密裏に活動するCIAとそれを守る傭兵部隊。リビア内部では反アメリカの民兵が多数存在する。一見平和ではあるが、街のアチコチに民兵がいる。

本作が事実を元に描かれていることに衝撃を受けた。リビア内部でアメリカ領事館が襲撃にあい、アメリカの大使が死亡した。民兵たちが一斉に襲いかかってくると、守るはずのリビアの兵士は一目散に逃げ出してしまう。頼れるのはアメリカ人のみだ。

領事館が襲われた後にはCIAの秘密基地も襲われる。まさかという思いが強いのだろう。CIAたちは右往左往する。傭兵たちのみがテキパキと動く。こんな状態であってもアメリカ軍は動くことはない。秘密の作戦というのは国家間での正式な承認がなければ正式な兵士を動かすことはできないのだろう。

CIAの秘密基地に籠城するが、リビアの民兵たちは次々と襲いかかってくる。最初は長距離射撃で次々とリビア兵を倒し、リビア兵たちが怯んで退却する。ここまでは良いのだが…。いずれジリ貧になるのは目に見えている。

CIA内部には武器が大量にあるのだが、兵士がいない。一般のCIA職員なので闘いはできない。こんな状態で籠城を続け、多方面へ助けを求めるのだが…。ラストではリビアの別の民兵が仲間となり、危険な中で助けにきてもらえる。

13時間もの長い間、敵の襲撃から逃れ、CIAの秘密基地で敵を迎え撃つ。お決まり通り、敵の攻撃がエスカレートしていき、爆弾で仲間が死んだりもする。近場のアメリカ軍に戦闘機の出動を要請するのだが、冷たくあしらわれるのが印象的だ。

終始気を緩めることのできない緊迫感あふれる物語だ。



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