ユージュアル・ネイバー


 2019.8.16      寝たきりの少年は臓器となる運命だった【ユージュアル・ネイバー】

                     
ユージュアル・ネイバー [ チャーリー・ターハン ]
評価:3

■ヒトコト感想
寝たきりの少年アンディーと出会う少女メリアン。学校に行けないアンディーと、転校したばかりで友達がいないメリアンはすぐに仲良くなる。積極的な女子と内気で寝たきりの少年。アンディーの父親はアンディーに友達ができたことを喜ぶのだが、母親のキャサリンはメリアンに嫌悪感を示す。

キャサリンはなぜかたくなにメリアンがアンディーに近づくことを嫌がるのか。メリアンが拒否されればされるほど、アンディに近づき、ついに秘密を見つけてしまう。家の地下には管につながれた少年が眠っていた。外科医の母親が、アンディの病気を治すために誘拐してきた男の子なのだろうか。サイコな母親が強烈だ。メリアンを必要以上に目の敵にするのが強烈だ。

■ストーリー
父親が死んで以来、立ち直れていない少女のメリアンは、NYに住む祖父母の家に引き取られることに。家の近所を探索していると、ある一つの家を発見。そこで、同年代で寝たきりの少年、アンディに出会う。ずっと病気で学校にも行っていないアンディは、初めて出来た友達に興奮、それから二人はしばしば一緒に時間を過ごす。

アンディの父親のリチャードは、息子に友達が出来た事を喜んでいたが、母親で外科医のキャサリンは、なぜかメリアンの存在を快く思っておらず攻撃的。ついには二度と来ないでほしいと突き返す。何かがおかしいと思い始めた彼女は、調査を始めるうちについに衝撃的な事実に辿りつく・・・。

■感想
少年アンディは、暇な毎日を過ごしている。そんなアンディの元に少女メリアンがやってきた。ふたりでゲームをしたり、友達として一緒に遊んでいたのだが…。キャサリンは極力メリアンをアンディから遠ざけようとする。キャサリンの異常な行動を不審がるメリアン。

物語は、この時点で外科医であるキャサリンが何かしらアンディに対して隠し事をしているという流れとなる。アンディにはどんな秘密があるのあか。家の地下に、管につながれ昏睡状態の謎の少年がいることをメリアンは見つけてしまう。

この時点で、観衆はアンディを助けるために謎の少年は犠牲になっているのだろうと想像する。キャサリンのアンディに対する異常なこだわりは、それを表している。メリアンがアンディを外に連れ出し、キャッチボールまでしてしまうと、キャサリンの怒りは異常な方向へと流れていく。

キャサリンの強烈なインパクトのある行動はすさまじい。ヒステリックに叫びだすキャサリン。アンディに対する執着とメリアンという若い女に対する嫌悪のようなものを感じずにはいられない流れだ。

アンディと地下で眠る少年の秘密が明らかとなる。少年がアンディを生かすために連れてこられたのではなく、アンディが少年の臓器となるために連れてこられたのだった。アンディは逃げ出さないように足に力が入らない薬を投与され続けた。

まさに狂気だ。新生児誘拐事件からアンディへのつながりを見つけ出すメリアン。何も知らないアンディは、殺されるとも知らず従順に母親の言うことを聞いていた。父親だけが唯一良心が残っており、自らすべての始末をつけようとする。

キャサリンのサイコ具合は強烈だ。



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