8日で死んだ怪獣の12日の物語


 2021.6.16      コロナ禍ならではの怪獣映画?【8日で死んだ怪獣の12日の物語】

                     
8日で死んだ怪獣の12日の物語 劇場版[ 斎藤工 ]
評価:2

■ヒトコト感想
カプセル怪獣を買ったサイトウタクミが映像として怪獣の成長を記録するていの物語。自撮りで毎日怪獣の成長具合を報告する。カプセル怪獣はあきらかに紙粘土で作ったものだ。それも怪獣の姿をしているのではなく小学生が適当に形を作ったような粘土となっている。朝起きると形が変わっていたという体で驚きながら報告するサイトウタクミ。

これをまじめにとらえるべきなのか、どうなのか。。。紙粘土を相手にカプセル怪獣が変身したといちいち驚く。あげくは、カプセル怪獣の首を斬るといって紙粘土を切っている。コロナのウィルスの形に変身したり、最終的にはマスクの形に変身する。この流れというのは何を現わしているのだろうか。。コロナ渦というのがなんらかの影響があるのだろう。

■ストーリー
通販で買った怪獣の卵は日に日に成長を遂げてゆくが…。世界が新型コロナウイルスとの戦いを余儀なくされた2020年。岩井俊二はこの世界をどう描く?通販サイトでコロナと戦ってくれるというカプセル怪獣を買ったサトウタクミ(斎藤工)。毎日怪獣の成長を配信しているタクミの元には、通販で宇宙人を買ったという後輩の丸戸のん(のん)や、コロナの影響で無職になってしまった先輩のオカモトソウ(武井壮)など、色々な人から連絡がくる。

怪獣に詳しい知り合いの樋口監督(樋口真嗣)にノウハウを聞きながら、日々怪獣を育てていくタクミ。果たしてタクミはきちんと怪獣を育てることができるのか?そして、この怪獣はコロナをやっつけてくれるのか?

■感想
カプセル怪獣を育てるサイトウタクミ。自撮りで手のひらサイズのカプセル怪獣を見せる。見た目的にはただの紙粘土でしかない。それを真剣な表情でサイトウタクミが怪獣が変身したと言う。このままカプセル怪獣が成長していくと地球を滅ぼす可能性があると、カプセル怪獣の首を斬ることを決断する。

その茶番をひたすらくそマジメにサイトウタクミが演じている。コロナ渦での撮影だったのだろう。その当時の流行の部分がしっかりと描かれている。どうなるのかと先のわからない面白さがある。

中盤では、サイトウタクミが目を覚ますたびにカプセル怪獣が変化している。見た目にはただの紙粘土細工にしか見えない。それもリアルな怪獣ではなく小学生が適当に作ったようなフォルムをしている。手のひらに乗る紙粘土を見て真剣な表情でサイトウタクミが言葉を続ける。

ある日の朝には、カプセル怪獣がコロナウィルスのような形をしている。何かを暗示しているのではなく、ただ似ているとつぶやくだけ。そこから怪獣は宇宙人の顔のような表情となり、さらには最終的にマスクの形となる。

本作はコロナ渦で描かれていたのだろう。ごく狭い範囲での撮影である。強烈なインパクトはなく、なんだかよくわからないまま終わっている。本作を映画としてとらえてよいのだろうか。youtubeで細切れにUPされたらしいのだが…。本作がどのように楽しみにされたのだろうか。

カプセル怪獣がラストでなんらかの動きがあれば、それなりに楽しめるのだろう。ひたすら気をもたせておいて、結局は何も起きない。ただ紙粘土をひたすら見せられているだけだ。

古くからの特撮ファンならば楽しめるのだろうか?



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