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　2020.5.23 　　 　　少年たちの瑞々しいバンド活動【イエスタデイ】

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イエスタデイ [DVD]
評価：3

■ヒトコト感想
ビートルズにあこがれた少年たちが、バンドを組み青春を謳歌する。当然そこには恋愛ありバンドの困難ありと青春ならでわの山や谷がある。ビートルズのコピーバンドを行うが、それぞれには事情がある。バンドの練習場所の確保に困り、知り合いの兄に頼むのだが…。そこでのバンドの練習をしたことを知られこっぴどく怒られたりもする。

メンバーのひとりは50代の既婚者と不倫し、ある意味貢いでもらうような形となっている。不倫相手に練習場所を融通され、そこでバンドとしての力を磨く。ベースのキムは映画館で出会ったニーナに恋をするのだが…。これぞ青春といった感じのバンド、恋愛、家族関係が濃密に描かれている。印象的な場面では必ずビートルズがかかるのが良い。

■ストーリー
ビートルズが世界中に大旋風を巻き起こしていた1960年代半ば。オスロに住む高校生4人組は“スネイファス”というバンドを結成し、自分たちもビートルズのように有名になりたいと夢見ていた。そんなある日、ベース担当でポール・マッカートニーに心酔するキムは、見ず知らずの女の子ニーナと映画館で出会い、別れ際に突然キスをされるのだった…。

■感想
ビートルズにあこがれる少年たちがコピーバンドを組み恋愛に悩む物語だ。ビートルズのように有名になりたいと思う少年たち。どことなく少年たちの雰囲気もビートルズに近いのかもしれない。最初はバンドとして練習する場所にも困るメンバーたち。兄に場所を提供してもらうが、そこでもトラブルとなる。

少年たちがバンドを組むことを生意気と考えるふしもある。バンドとして有名になるには程遠い状況ではあるのだが、少年たちは夢を諦めずにひたすら練習を続けることになる。

ベースのキムは映画館で偶然ニーナという少女と出会う。ここで運命的なものを感じたキムはニーナにぞっこんとなる。デートを重ね、キムはつきあっている気持ちになるのだが…。ニーナはそこまで考えてはいなかった。

ショックを受けるキム。それでもニーナとは家族ぐるみの関係となる。ニーナの父親はキムのことを気に入ったりもする。その結果、いつのまにかキムたちのバンドであるスネイファスに演奏するように依頼されたりもする。バンドとしては着実にステップアップしている。

メンバーのひとりは50代の既婚者と不倫関係となる。女からしたら子供のような年齢の男と不倫をする。ある意味パトロンのような状態となっており、そのことに負い目を感じながらも関係を切ることができない。ついには不倫関係が相手の旦那にバレ、殴られることになる。

これも青春の痛い教訓のひとつということだろう。バンドメンバーからは心配されるが、それでもバンド演奏としては大成功する。キムが気にしていたニーナとの関係も、少しづつだが良い方向へと動いている。

みずみずしい少年たちのバンド活動となっている。