ワイルド・バレット


 2020.3.25      不幸な子供が銃をもちだす【ワイルド・バレット】

                     
ワイルド・バレット
評価:3

■ヒトコト感想
拳銃の後始末を任されたジョーイ。その拳銃をなぜか隣の家の息子のオレグが父親を銃撃するのに使う。小学生の子供が父親に激しく攻撃されたため拳銃をぶっ放す。このオレグがかなり特殊な存在だ。常にムスっとした表情をし、マフィアたちに詰め寄られても顔色ひとつ変えない。ジョーイが処理するはずの拳銃をオレグが使ったとバレないため、ジョーイはひたすらオレグを探し出そうとする。

ジョーイの息子でありオレグの親友でもあるニッキーや、ジョーイの妻もオレグのことを心配する。この無口なオレグの大冒険が物語のメインだろう。知らない娼婦に助けられ、子供のいない夫婦に監禁のような形で捕らえられたりとかなり強烈な冒険の日々を過ごしているのは間違いない。

■ストーリー
イタリアン・マフィアの組織に所属するジョーイの仕事は「殺し」に使用された銃の後始末。今回はボスの息子トミーが、麻薬取引の現場に乱入してきた警察官を射殺した拳銃の始末を任される。しかし始末したはずの拳銃が、ジョーイの隣家の発砲事件で使用されてしまう。発砲したのはジョーイの息子ニッキーの親友オレグ。

虐待されていたオレグが養父に銃を向けたのだった。なぜ始末したはずの拳銃が? オレグと共に消えた拳銃を探して、ジョーイは夜の街へと走り出すが…。

■感想
オレグの家はとんでもないDV男の家だ。ロシアンマフィアである男は、妻を徹底的に痛めつける。それを見ていたオレグは父親に対しては憎しみの感情しかない。そんなオレグが手にした銃で父親を撃つのは必然だろう。

オレグに手を撃たれた父親。そして、行方不明になるオレグ。隣に住むジョーイは、燐家の騒動でオレグが父親を撃ったことに気づく。そして、その銃が自分が始末を依頼された銃であることを。。。ジョーイは自分の命がかかっているために必死にオレグを探し出そうとする。

オレグの大冒険が始まる。一人さまよい歩いていると、娼婦の女に拾われたり、子供のいない夫婦に監禁されたりもする。オレグを探すのはジョーイだけでなく、ジョーイの妻もオレグを探している。そして、子供のいない夫婦の家で監禁されているオレグをみつけると…。

かなり強烈だ。この夫婦は今まで数々の子供たちを誘拐してきては、好きなようにいたぶり殺していたようだ。そのものずばりの表現はされていないが、記録を撮っていたと思わせる描写がある。それに気づいたジョーイの妻は、衝動的に夫婦を撃ち殺してしまう。

オレグの存在がマフィアたちのターゲットとなっている。オレグを捕まえると、そこからオレグとジョーイに対する拷問が始まるのだが…。そこで仲間割れが発生し、あっという間にマフィアたちは同士撃ちやジョーイの銃弾に殺されていく。

気づいたらオレグとジョーイは逃げ出しているのだが…。オレグの母親は気に病んで家にガスを充満させ爆死してしまう。強烈なインパクトはないのだが、あまりにも不幸の連鎖が続くというのがある。これらは、かなり強烈だ。

オレグの常にムスっとした表情には強烈なインパクトがある。



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