ウォール街


 2021.7.8      電話で株の売り買いを行う【ウォール街】

                     
ウォール街 特別編
評価:3.5

■ヒトコト感想
株の物語。かなり昔の作品なので、株取引の描写については時代を感じてしまう。電話連絡で株の売り買いをする。今のようにパソコンで個人が取引する時代ではない。証券マンが顧客に株を売り込んでそれを顧客が買うかの判断をする。新米証券マンの男バドが株取引で財をなした男ゲッコーに認められ、トントン拍子に成功していくのだが、最後の最後で証券取引法違反で逮捕される物語だ。

バドは父親が勤務する航空会社の買収をゲッコーに進言し、それを受けてゲッコーはバドの約束を無視して航空会社をつぶそうとする。最初はゲッコーの言いなりになっていたバドが最後にはゲッコーに株取引で復讐する。そして、不正を働いたバドは最後に逮捕される。株取引のスリリングな展開は秀逸だ。

■ストーリー
オリバー・ストーン監督、マイケル・ダグラスとチャーリー・シーン主演で贈る社会派ドラマ。野望が渦巻く金融ビジネスの最前線・ウォール街で繰り広げられる男たちのマネーウォーズの行方を描く。

■感想
証券マンとして成果がだせないバドは、偶然ゲッコーと出会い、ゲッコーを株で儲けさせたことでゲッコーに信頼されることになる。ゲッコーは金を手に入れるためにはなんでもするタイプで、バドは次第にゲッコーに感化され、ゲッコーと同じようになんでもやるようになる。

序盤のバドは同僚にちょっとバカにされているような感じだったのが、いつの間にか上司や同僚から一目置かれる存在となる。ゲッコーから貴重な情報を得て、それを元にして個人的にも株で大儲けしたり。何か落とし穴がありそうな雰囲気がプンプンしてくる。

ゲッコーはインサイダー取引などお構いなしだが、自分を守るための手段はきっちりとしている。バドに責任を負わせるようなやり方をする。ゲッコーの考え方がすさまじい。6千万ドル儲かるはずが、1千万ドルになった瞬間に顔を真っ赤にして激怒する。

すでにゲッコーの考え方は常人をはるかに超えている。バドはその考えに心酔し、ついには父親が勤務する航空会社の買収を提案するのだが…。ここでバドとゲッコーの考えの違いが明らかとなる。バドは航空会社の社長となり立て直しを図りたいのだが、ゲッコーはつぶして売却益を得ようとする。

バドはゲッコーに対抗するためにゲッコーのライバル投資家に航空会社買収を申し入れる。ここでの株取引でのやりとりが秀逸だ。昔なので、取引は全て電話で連絡する。刻々と変わる株価によりゲッコーは激しく売り買いの指示をだす。そして、最終的にはゲッコーは敗退する。

ここでバドはゲッコーに対する復讐と父親の航空会社を救ったのかと思いきや…。バドは証券取引法違反で逮捕されてしまう。株取引モノの作品はいくつか見ているが、電話でのやりとりは、やはりインパクトがある。

強烈なインパクトがあるのは間違いない。



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