2020.7.30 ペンを俺に売ってみろ【ウルフ・オブ・ウォールストリート】
ウルフ・オブ・ウォールストリート [ レオナルド・ディカプリオ ]
評価:3.5
■ヒトコト感想
株のトレーダーとして、客に株を売りその手数料で一攫千金を夢見るジョーダン。クズ株を巧みな話術で売りさばき、またたくまに会社を大きくしてしまう。ここからジョーダンの成功の道がスタートするのだが…。物語の全般としてドラッグとセックスにあふれている。
冒頭、新人のジョーダンが最初の証券会社に入り、そこで先輩トレーダーからドラッグと酒の魅力を説明される。社員を扇動しながら鼓舞して会社を成長させる。大金を手にしてからはドラッグとセックス漬けの毎日を過ごす。そして、お決まりどおりFBIに目をつけられ…。裏切りがあり、家族の崩壊があり、最後には崩壊するジョーダンの人生を描いた作品だ。ジョーダンと周りの幹部たちのはじけっぷりが強烈に印象に残っている。
■ストーリー
一攫千金を夢見るジョーダン・ベルフォートは、ウォール街の証券会社に就職する。しかし、トレーダーとしてデビューを飾る日に“ブラック・マンデー”が起こり失業してしまう。その後レストランで出会ったドニーとドラッグのディーラーを雇い株式会社を設立、1ドルにも満たない“ペニー(クズ)株”を巧みな話術で金持ちに売りつける商法で巨額の富を手にする。一気にウォール街のカリスマとなったジョーダンは、稼いだ金を高級車やドラッグ、娼婦につぎこみパーティ三昧の狂乱の日々を続けるが……。
■感想
ジョーダンは一攫千金を夢見てウォール街で仕事を始める。電話一本で株を客に売る。その手数料で儲ける。ただこれだけのことだが、ジョーダンは巧みな話術で次々と成果を上げていく。ジョーダンは人をたぶらかす才能があったのだろう。
瞬く間に大金を稼ぎ、仲間を集い会社を作り上げる。そこから自らのノウハウを部下に展開して、会社を大きくしていく。ここまでは順調でも、さらに大金を手に入れるためには違法な手段にでるしかない。顧客を騙しながら大金を手に入れようとする。
会社が大きくなり従業員も増え、ジョーダンは大金を手に入れる。ドラッグまみれで高級娼婦を呼び寄せてセックス三昧の日々。明らかに依存症だ。仕事のプレッシャーや長時間の飛行機の移動に耐えきれないために事前にドラッグでラリった状態となりやり過ごそうとする。
かなり乱れた生活で、本作の特徴と言えばドラッグとセックスということになるのだろう。FBIに目をつけらてからは、スイスに金を隠すことを画策したりと、かなり苦心しているが、最後には捕まってしまう。
FBIに逮捕されるのだが、そこで条件を突きつけられる。仲間を売ることで自分の刑期を短くする。ジョーダンはそれを選択しなかったのだが…。仲間はジョーダンを見捨てたりもする。大金を手に入れたとして、引き際を誤ったのがジョーダンなのだろう。
ジョーダンは顧客を騙して大金をてにいれてきたため逮捕されてしまう。FBIを買収しようとするなど、金さえあればすべてがうまくいくと思い込んでいる。かなり強烈な流れであることは間違いないのだが、セールスマンとしての才能はあったのだろう。
ペンを俺に売ってみろ、と言う流れはすばらしい。
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