チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密


 2018.4.7      インチキくさいカールした髭 【チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密】

                     
チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密ジョニー・デップ
評価:2.5

■ヒトコト感想
ジョニーデップがいつものキャラでユーモア全開の画商を演じている。うさんくさい口髭を生やし絵を売るチャーリー。あきらかに詐欺師風な見た目だ。そして、見た目どおり口はうまいが相手をだまし金を手にいれる。傍らには精力絶倫な用心棒のジョックがいる。ゴヤの幻の名画をめぐってチャーリーやその他の者たちがゴタゴタをくりかえす。

ありきたりな流れではある。イギリスの諜報機関までも巻き込んだ大騒動は、基本はコメディな流れとなっている。いつも痛い目を見るのは、用心棒のジョックではあるが、体がすこぶる丈夫なので影響はない。逆にチャーリーはジョックが絶倫で頻繁に女を連れ込んでいることにイライラを感じたりもする。ジョニーデップのキャラだからこそ成立する作品だ。

■ストーリー
ジョニー・デップ主演によるアドベンチャーアクション。オックスフォードでゴヤの幻の名画が盗まれる。英国諜報機関・MI5から捜査を依頼されたインチキ美術商、チャーリー・モルデカイは、用心棒・ジョックと共に大冒険を繰り広げる。

■感想
ジョニーデップは本当にこの手のキャラが好きなのだろう。お調子者で口はうまいが暴力は苦手。相手が強硬にでるとどうにかして逃げ出そうとする。暴力担当は用心棒のジョックにまかせ、チャーリーは頭を使いながら相手をうまくだまくらかして逃げてしまう。

どうにもならない時でも、様々なアイデアで逃げ切ってしまう。チャーリーはジョックをこき使うが、ジョックはチャーリーのことをご主人様と呼び常にチャーリーを助けることだけを考える。まさに逞しく暴力的な執事といった感じだ。

チャーリーの妻は美しいが、チャーリーの髭が気に入らない。イギリスの諜報機関にも狙われるような人物であるチャーリーではあるが、なぜか常にすんでのところで逮捕されずにいる。ジョックの力もあるのだろうが、うまく権力を利用して逃げ切っている。

多大な借金があるが、セレブのようにふるまい、金持ちにインチキな絵を売りまくる。まさに詐欺師の所行だ。チャーリーがインチキ臭いということに気づいていながらも、チャーリーに仕事を依頼せずにはいられないパターンもある。

ゴヤの幻の名画をめぐるドタバタは、さながらルパンのように絵をめぐる追っかけっことなる。ジョックはかなりむちゃくちゃなことをやられるが、相手の暴力担当者と激しい戦いを繰り返す。そして、チャーリーは妻との関係を含め、すべてを修復することができるのか。

ラストでは、すべてうまくいったはずが、チャーリーの思惑通りいかないのもまた良い。まさにルパンが全てをうまくいかせても、最後の最後の美味しいところを峰不二子にかっさらわれる感じか。

チャーリーのキャラはジョニーデップのいつものキャラだ。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp