2018.7.25 寡黙な大人たちの復讐物語 【冷たい雨に撃て、約束の銃弾を】
冷たい雨に撃て、約束の銃弾を
評価:2.5
■ヒトコト感想
コステロは娘家族が皆殺しにあったことを知ると復讐のために殺し屋を雇い娘たちの仇をとろうとする。依頼人であるコステロと殺し屋3人組が行動を共にすることで、お互い信頼感が生まれ、それが固い友情にまで発展する。殺し屋たちがコステロの仇を見つけ出すが、それは同じボスに仕える殺し屋たちだった。
ここで、殺し屋たちはボスに忠誠を誓うか、それともコステロの依頼をこなすかで一瞬悩むが、すぐにコステロを選択する。そこからは、巨大組織との対決のため、仲間は次々と死んでいき、最後にはコステロ自身が殺し屋時代を思い出し復讐の鬼となる。わかりやすい展開だが、撃たれてもなかなか死なないという定番的な流れがあるのも特徴的だ。
■ストーリー
かつては腕利きの殺し屋だったが、現在はレストランのオーナーとして市井を生きる男、コステロ。彼は過去に頭に受けた銃弾が元で、徐々に記憶を失いつつあった。そんな折、マカオで暮らす最愛の娘とその家族が何者かに惨殺されたことを知らされ、彼は犯人を探すべくすべてを投げ打って単身マカオへ乗りこむ。
異国の地では犯人の正体を掴む術もなかったが、3人の凄腕ヒットマンと運命的な出会いを果たすことにより、娘家族の仇討ちを改めて誓う。はたして、コステロはすべての記憶が消えてしまう前に、復習を遂げられるのだろうか・・・
■感想
殺し屋からレストランのオーナーに転身したコステロ。娘家族が何者かに皆殺しにされたと知ると、すべての資産をなげうって復讐すると誓う。そこで最初に出会った殺し屋たちに依頼をする。ここがコステロと殺し屋たちの運命の出会いなのだろう。
コステロの無念具合を知る殺し屋たち3人。いかにも癖がある個性的な3人だが、良い人物であることはわかる。コステロの必死さが伝わると、すぐに3人は復讐のために動き出す。殺し屋たちとコステロの関係が物語を面白くしている。
ついに娘家族の仇を見つけ出したコステロと殺し屋たち。ただ、仇の殺し屋たちは家族とBBQをしている最中だった。ここでコステロたちは相手に攻撃することはしない。人情味あふれる男たちであることは間違いない。そして、家族が帰ってから急に銃撃戦が始まるのもドライでよい。
それはそれ、これはこれ。コステロからすると家族を殺されたのだから、家族の目の前で仇をうってもよいのではと思うのは当然のことだろう。仇の殺し屋たちが実は同じボスの元で雇われていたと知ってからも、慌てることのない殺し屋たちはさすがだ。
結局のところコステロが仇をうつべき相手は、ボスであることは間違いない。巨大組織のボスとの対決のため、殺し屋たちは多勢に無勢でやられていく。ここで、主人公クラスとなると、銃弾を全身に浴びてもなかなか死なないという定番的な展開となる。
殺し屋3人は、周りに敵に囲まれ銃弾を撃ち込まれてもなかなか死なない。このあたりは、ちょっとやりすぎな印象を受けた。ラストでは、コステロがボスに対して復讐をはたすことになる。極端に会話が少ない寡黙な大人たちの物語だ。
体中に銃弾を撃ち込まれてもなかなか死なないのは定番だ。
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