トレイン・ミッション


 2020.6.17      通勤電車内でのミステリアスな展開【トレイン・ミッション】

                     
トレイン・ミッション[ リーアム・ニーソン ]
評価:3

■ヒトコト感想
10年間毎日同じ通勤電車で仕事に通い続けたマイケル。突然リストラされ呆然としているところ、見知らぬ女からある提案をされる。まず最初に意外に感じたのはいくら毎日同じ通勤電車を利用するからといって常連客と顔なじみになり親しく会話するのは日本人では考えられない。乗客の中で、プリンと名乗る乗客を探し出し、プリンのカバンにGPSを取り付けることがマイケルのミッションだ。

謎の女から半信半疑のまま金を受け取ってしまったことから、家族を人質にとられ後には引けない状況となる。乗客の誰がプリンなのか。マイケルは常連客の中で見慣れない者を探そうとするのだが。常連客と気軽に話ができるマイケルのコミュニケーション力の高さに驚くばかりだ。

■ストーリー
10年間勤めてきた保険会社を、60歳で突如リストラされた会社員のマイケル。いつもの通勤電車で帰路につき、常連客に挨拶しながらも、頭の中は住宅ローンと息子の学費のことでいっぱいだ。そんな彼の前に見知らぬ女が座り、「乗客の中から、ある重要な荷物を持った人物を捜して欲しい」と持ちかける。ヒントは3つ。常連客ではなく、終着駅で降りる、プリンと名乗る乗客。高額な報酬に抗えず、元警官の経験を生かし捜し始めるが、駅の数だけ仕掛けられた罠に深まる謎、さらには、妻と息子が人質に取られたことを知る。

やがてプリンが、国家をも揺るがす重大事件の目撃者であることを突き止め、ようやく6人にまで絞り込んだ時、巧妙に仕組まれていた恐るべき陰謀が明かされる。

■感想
リストラされ金が必要なことからマイケルは謎の女からの依頼を受けてしまう。ただ見知らぬ乗客のカバンにGPSを取り付けるだけのミッションのはずが…。謎の女が消えた後には、事態が人の生死にかかわることだと知るマイケル。

立ち話をした男がトラックに轢かれるのを電車の窓から眺める。そして、謎の女からは家族が人質にあることを告げられる。マイケルは八方ふさがりの状況となる。マイケルが通勤電車として利用しているのは、日本でいう通勤電車とは少し違う。長距離電車のようなイメージだ。

国家をゆるがす重大事件の目撃者がプリンであり、謎の女はそのプリンを始末するための殺し屋を通勤電車内にしのばせていた。マイケルは常連客ではない人物からプリンを見つけ出し、GPSをカバンにいれるだけのはずが…。

それは重要な目撃者を殺し屋に知らせることにつながる。元刑事でもあるマイケルは苦悩する。家族を人質にとられたことで身動きができなくなるのだが…。後半では乗客を巻き込みながら、プリンと真犯人を見つけようとする。ミステリーの要素がかなり強い作品だ。

後半から謎の女の策略により通勤電車が暴走してしまう。ブレーキがきかず、このままでは脱線するしかない。激しいアクションの中で、マイケルと車掌の奮闘により乗客は全員無事となるのだが…。マイケルは乗客を人質にとり電車内に立てこもる犯人と見られてしまう。

ここで警察が介入し、真犯人が誰であるか判明する。通勤電車の常連たちだけで電車に立てこもる。マイケルはプリンを差し出せば家族を助けてもらえることになるのだが…。マイケルの機転をきかせた行動がすばらしい。

序盤でのミステリアス感はすばらしい。



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