2020.7.10 遊ばれなくなったおもちゃの行き先【トイ・ストーリー3】
トイ・ストーリー3 [ ティム・アレン ]
評価:3
■ヒトコト感想
トイストーリーシリーズは初めて見た。おもちゃが夜になると動き出すという大まかな内容は理解していた。今回はおもちゃの持ち主である子供が成長しおもちゃで遊ばなくなった場合、残されたおもちゃはどうなるのか?という物語だ。誰もが経験することをおもちゃ側の視点で描いている。遊ばれなくなったおもちゃたちはどのような思いでいるのか。
見捨てらたおもちゃが捨てられるのは悲しい。かといって、おもちゃをいつまでも手元に置いておくことはできない。本作の解決策としては、また別の、おもちゃを遊ぶ世代の子に引き継ぐというのがある。保育園はおもちゃの行く場所としては良いと思えたが、作中ではおもちゃが乱暴に扱われる危険な場所という描かれ方をしている。
■ストーリー
17歳になったアンディは、大学に行くため部屋を空ける準備を始めていました。ウッディ(声:トム・ハンクス/唐沢寿明)やバズ(声:ティム・アレン/所ジョージ)たちオモチャ仲間は、アンディとの別れの予感に戸惑うばかり。そんなある日、ウッディたちは手違いで、なんと、保育園に寄付されてしまいます! そこに暮らすたくさんのオモチャたちに歓迎されて喜ぶバズたちは、アンディの元へ帰ろうと訴えるウッディには耳を貸しません。
たったひとり脱出したウッディでしたが、仲間たちに危険が迫っていることを知り、救出に戻るのですが…。たとえ助かったとしても、もう居場所のないウッディたち。そんな彼らを待ち受けていた、“思いもよらぬ運命"とは?
■感想
17歳になったアンディは大学進学を機におもちゃを整理しようとする。そもそもアンディはおもちゃを捨てるのではなく屋根裏にしまおうとした。そのことはおもちゃとしてはどうなのか。屋根裏よりは多少乱暴に扱われたとしても保育園に行く方がおもちゃとしては幸せではないか?と思ってしまう。
おもちゃ同士の人間関係(おもちゃ関係)がよくわからないまま見たが、バズがやけに強く描かれている。ウッディがリーダーシップをとりながら、バズがそれをフォローするのが定番なのだろう。
保育園に送られたアンディのおもちゃたち。小さな子供がおもちゃを乱暴に扱うのはしょうがない。そのことに危機感をいだくおもちゃたちは保育園から抜け出そうとする。保育園がまるでおもちゃの監獄のようになっている。
夜中の間、猿のおもちゃによる厳しい監視の目が光る。あかちゃんの人形はものすごいパワーでおもちゃたちを制圧する。子供からするとかわいらしい赤ちゃんの人形ではあるが、おもちゃたちの目線ではまるでモンスターのような存在なのだろう。
悪のボス的な存在であるピンクのクマのぬいぐるみ。自分だけが捨てられることに我慢ならず、周りを巻き込んで保育園で自分たちの楽園をつくりだす。おもちゃそれぞれにより個性があるのが良い。特にバービィ人形とそのボーイフレンド的な人形の存在がコメディ感を盛り上げている。
シリーズとしては感動作の部類に入るのだろう。使われなくなったおもちゃたちの行く末というのは誰にでもある思い出だろう。自分が昔大事にしていたおもちゃが今はどうなっているのか、つい考えてしまった。
初めてシリーズを見たが違和感なく楽しめた。
おしらせ
感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp