2021.9.15 豪華俳優たちによるブラックすぎるコメディ【トロピック・サンダー 史上最低の作戦】
トロピック・サンダー/史上最低の作戦 [ ジャック・ブラック ]
評価:3
■ヒトコト感想
豪華な俳優たちが集結した強烈なブラックコメディの作品だ。予算オーバーの映画の撮影を継続させるために俳優たちをジャングルに送り出しリアルな映像を撮影しようとするのだが…。映画撮影のはずが、ジャングルには本物のテロ組織が潜んでおり、俳優たちはテロ組織に狙われることになる。ジャングルでドキュメンタリー的な映像にしようとしたのだろうか。監督が意気揚々と進みだした瞬間に地雷を踏んで体がバラバラに吹き飛んでしまう。
いきなりブラックな映像が盛りだくさんだ。ベン・スティラーやロバート・ダウニー・Jrだけでなく、トム・クルーズやジャックブラック、ヴィゴ・モーテンセンなども参加している。作品の内容と出演者のギャップがすさまじい作品だ。
■ストーリー
1969年、ベトナム戦争最前線で英雄的な活躍をした男が書いた回顧録の映画化が決定し、大物俳優達が役者人生をかけて参加することに。しかし撮影5日目にして早くも予算オーバーとなり撮影中止の危機となる。どうしても映画を成功させたい監督は俳優達をジャングルの奥地へと連れ出すが…。ベン・スティラー、ジャック・ブラック、ロバート・ダウニー・Jr.共演の爆笑サバイバル・アクション。
■感想
あちこちパロディが満載だ。ベトナム戦争の回顧録を映画化しようとして失敗する。まずここで明らかにプレデターを連想させるような映像が続いていく。映画撮影としては失敗し、予算オーバーで中止の危機がおとずれるのだが…。起死回生の策として、ジャングルでリアルな映像を撮ろうとする。
ここで登場するプロデューサーの禿げオヤジが実はトム・クルーズだということに驚いた。トムクルーズらしくない無茶苦茶なもの言いをする。保険金が入れば良いとあっさりと撮影班を切り捨てるあたり、最高だ。
ジャングルではいきなり監督が地雷により爆死する。それすらも撮影の演出では?と思う俳優たちはぶっ飛んでいる。そのままジャングルで撮影と思い込んでいる俳優たちと、アメリカ軍が攻めてきたと考えるテロ組織の駆け引きが始まる。
テロ組織のボスはアジア系の子供なのだが、何か大きな意味があるのだろうか。テロ組織に捕らえられた男は自分が俳優だと説明し、ピエロを演じて見せたりもする。テロ組織から仲間を助けだすために、俳優たちは銃弾が出ないライフルを抱えながら本物のテロ組織と対決する。
無茶苦茶な展開のまま、なぜかテロ組織を壊滅させることに成功する。そして、囚われた男の救出に成功するのだが…。男はテロ組織内部の子供に情がわいており、子供を連れて帰りたいと戻っていく。このあたりはアルマゲドン的な感動に流れそうな雰囲気があるのだが…。
アベコベに子供が男の首にしがみついて小さなナイフを突き刺しているのが最高だ。あくまでも男を敵としてしか見ていない子供。男は子供を遠くにぶん投げたりもする。もはやなんでもありな世界だ。
あちこちに有名映画のパロディがあふれている。
おしらせ
感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp