隣のヒットマン


 2021.8.9      殺し屋だが妙に友情にあつい男【隣のヒットマン】

                     
隣のヒットマン
評価:3

■ヒトコト感想
引っ越してきた隣人は凄腕の殺し屋だった。ひょんなことから、殺し屋のトラブルに巻き込まれ、いつの間にか殺し屋の妻と恋をし、駆け落ちのような形となる物語だ。主人公は歯科医のオズ。妻に虐げられ離婚したいと考えている男。引っ越してきた殺し屋のジミーは、マフィアから命を狙われていた。ジミーとオズがいつの間にか熱い友情のようなものが出来上がっている。

マフィアがジミーを狙っていると知ると、オズはジミーにそのことを知らせたりもする。妻からは別の殺し屋を雇われ命を狙われるオズ。ジミーの妻シンシアといい感じとなり、悪いこととは知りながら愛し合うことになる。ラストでは、ジミーは殺し屋としての本性を発揮するのだが、それでもオズとの友情は守っている。

■ストーリー
歯科医のオズは、義父が残した借金に追われ、妻ソフィとの仲も殺したいほど冷めきっていた。そんなある日、隣家に越して来たのがジミー・チュデスキ。過去の裏切りからマフィアに命を狙われ、懸賞金までかかっている伝説のヒットマンだ。この男を密告すれば大金が……。ところが、意を決したオズの前にジミーの妻シンシアが現れ、オズ自身の命が狙われていると告げるのだった!

■感想
オズは妻のソフィと離婚したいが、半ば脅されるような形で離婚ができない。そんな気弱なオズの家の隣に殺し屋のジミーが引っ越してきた。ごく普通の良い人物のようだが、何人も殺している有名な極悪殺し屋だった。そのことに気づいたオズの老獪具合と、その後のマフィアとのやりとりが最高だ。

マフィアは大金を手に入れるために裏切り者であるジミーを殺すことを考え、情報を得るためにオズに近づく。マフィアからの脅しに屈せず、ひそかにオズはジミーに狙われていることを知らせる。この強固な友情がポイントだ。

ジミーを殺害したい勢力の中には、なぜかジミーの妻であるシンシアもいた。オズはシンシアを見た瞬間に瞬く間に恋に落ちる。ジミーが何を考えているのかよくわからない。ただ、はっきりしているのはオズのことを気に入っているということだ。

自分が狙われていると知りながらも、オズを助けたりもする。マフィアが殺しにやってきたとしても、仲間たちと共にあっさりと返り討ちにしている。そして、アベコベにマフィアの金を手に入れようとする。シンシア、オズ、ソフィ、ジミーの複雑な関係が面白い。

早々とソフィは脱落する。ソフィは独自に殺し屋を雇いオズを始末しようとするのだが、なぜかジミーに殺し屋がやられてしまう。マフィアを排除しジミーとシンシアの金の取り合いとなる。そこでオズがジミーに対して交渉するのだが…。ここでもオズとジミーの友情が描かれている。

ジミーからするとシンシアが金を持ち逃げしたらオズを始末するつもりでいた。シンシアはオズへの愛で、金をジミーに渡す。この強烈な人間関係の変化がポイントなのだろう。

ジミーは殺し屋ではあるが、かなり好感度の高い人物だ。



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