タイム・トゥ・ラン


 2019.12.2      マフィアと警察とマスコミに追われバスジャック【タイム・トゥ・ラン】

                     
タイム・トゥ・ラン [ ジェフリー・ディーン・モーガン ]
評価:2.5

■ヒトコト感想
カジノを経営するマフィアのボスであるポープ。古参のディーラーであるヴォーンは娘の病気の治療費をポープに工面してもらうようお願いするのだが…。ポープはビジネスライクであっさりとヴォーンの要求をはねつける。ヴォーンは同僚と共に、ポープの表に出せない資金の強奪計画を立てるのだが…。

ヴォーンの情報から強奪に成功するのだが…。闘争の際に手間取りマフィアに追われてしまう。逃走劇はバスジャックへとつながり警察にも追われることに。ヴォーンは乗客の安全を考えた行動をとる。ポープは娘との関係を見直し、裏の資金が娘に拒否されショックを受ける。ラストはなんだかものすごくぬるい終わり方だ。ポープが急に改心したということだろうか。

■ストーリー
マフィア VS 強盗団 VS SWAT! ! 大金の行方は! ?裏社会のボスで巨大カジノのオーナー、ポープ(デ・ニーロ)。彼の元で働く元軍人の腕利きディーラー、ヴォーン(モーガン)は、重い病を患う娘の為、ポープに借金を申し出るも手ひどく断られてしまう。自暴自棄になったヴォーンは同僚の用心棒コックス(バウティスタ)の誘いに乗り、勤務先からの現金強奪計画に加わることに。

勝手知ったる場所で簡単に行くはずの計画。しかし仲間の裏切りによって一転、彼らは逃走経路を失ってしまう。追い詰められた彼らは、通りかかった路線バスを占拠し運転手に逃走を命じるのだが、すぐにバスジャック事件は警察も知るところとなる。こうしてヴォーン、ポープ、そして警察による三つ巴の壮絶な追走劇が幕を開ける! !

■感想
序盤のポープは血も涙もない冷酷なカジノオーナーだ。部下であるヴォーンは同僚と共にポープの金を強奪する。裏社会のボスの恐ろしさを存分に表現しているポープ。他者に対するプレッシャーはすさまじい。ヴォーンが娘のために頼み込んだとしてもあっさりと追い返してしまう。

ヴォーンたちは強奪計画を実行するのだが…。マフィアに追われ、仲間はやられていく。ついにはバスジャックをしてまで逃げようとするのだが…。警察に追われマフィアにも追われ、人質をとりながらなんとか逃げ続けている。

バスジャックをしてマスコミに報道されながら逃げ続ける。その際に仲間が乗客に手をかけようとするのだが、ヴォーンは必死で止める。どちらの味方かわからないヴォーン。

時には乗客がヴォーンにナイフを突きつけ仲間に銃弾を浴びせようとするが、そこでも一撃で殺せなかった場合、周りの乗客に被害がでる、という理由で相手を大人しくさせている。ヴォーンは終始乗客ファーストで行動している。時には仲間と対立してでも自分の考えを強く主張している。

ラストでは警察とマフィアに追い詰められ仲間は殺されていく。そんな中でもヴォーンだけは無事変装して逃げおおせるのだが…。ポープに最後は捕まってしまう。ラストへの伏線としてポープが娘に対して資産を譲る話をするのだが、娘はいっさい受け取ろうとしない。

汚い金だとポープをののしる。娘の言いっぷりにショックを受けるホープ。物語的にはここでポープは改心すると言う流れだ。ただ、序盤の血も涙もないビジネスライクなポープがそうも簡単に変われるだろうか。

ラストはちょっとヴォーンに都合がよすぎるように感じた。



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