ちはやふる 上の句


 2018.5.28      かるたで青春スポーツを満喫 【ちはやふる 上の句】

                     
ちはやふる -上の句ー 豪華版 [ 広瀬すず ]
評価:3

■ヒトコト感想
漫画作品の映画化。漫画は未読。ただ、青春スポーツ系であることは想像できた。幼馴染、三角関係、個性的なチームメンバー、挫折と復活。すべてが盛り込まれた、よくある青春スポーツモノだ。ただ、普通と違うのは、スポーツが競技かるたということだ。ただかるたをやるだけで汗だくになり、一試合が終わると疲労で眠り込んでしまう。

ここまでハードだとは思わなかった。また、競技かるたのルールや勝つためにはどのようなことをしなければならないかもわかった。テーマがかるたと特殊な部分を除くと、よくある青春スポーツモノだ。漫画原作でなければ、映画化は難しいだろう。主演のネームバリューと漫画ファンをとりこんでヒットさせるという感じか?

■ストーリー
綾瀬千早、真島太一、綿谷新の3人は幼なじみ。新に教わった“競技かるた”でいつも一緒に遊んでいた。そして千早は新の“競技かるた”に懸ける情熱に、夢を持つということを教えてもらった。そんな矢先、家の事情で新が故郷の福井へ戻り、はなればなれになってしまう。高校生になった千早は、新に会いたい一心で“競技かるた部”創部を決意する。まぶしいほどに一途な想いと情熱が交錯する、熱い夏が来る。

■感想
幼馴染でかるたをやっていた3人が、高校で再び競技かるたに挑戦する。千早をめぐる太一と新の三角関係なんてのは、まさに定番すぎる。千早の気持ちがどちらに傾いているかは早めにわかるのだが、それでも挽回しようと必死になる姿がよい。

青春ラブストーリー的な部分は物語の根幹にあるが、そこまで主張してこない。最初はかるた部を作るために千早が奔走する。そこから、未経験者を含めて、部として競技かるたの大会で勝ち上がるために特訓をする。非常にわかりやすいパターンだ。

部員の中では数合わせで入れられた者もいる。大会がすすむと、その机君がみじめな気持ちとなる。ここから、ありきたりな青春パターンとして、ダメな部員が頑張るという流れができあがる。そして、もう一つの復活としては、かるたに対して後ろめたい気持ちのある太一が、吹っ切れる場面がある。

いずれもわかりやすく、先が想像できる。ただ、この王道パターンが好きだという人も多いのだろう。人気売れっ子若手俳優たちがキラキラと輝く汗をしたたらせながらかるたをする。それがメインなのだろう。

本作は上の句で、下の句では全国大会に出場し、そこでライバルと対決することになる。青春要素は上の句でほとんど終えてしまっている。ここからは、三角関係メインで描かれるのだろう。はたして千早は、太一と新のどちらを選ぶのか。ライバルとの対決はどうなるのか。

競技かるたという特殊さが興味をそそる。一試合でとんでもないカロリーを消費し、死んだように倒れる千早というのも面白い。競技かるたを真剣にやると、まさに野球やサッカーとかわらないほどの熱量を競技にこめることになるのだろう。

下の句では、三角関係の行く末が気になるところだ。



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