ザ・ホスト 美しき侵略者


 2018.12.12      人間の体をのっとる生命体 【ザ・ホスト 美しき侵略者】

                     
ザ・ホスト 美しき侵略者 [ シアーシャ・ローナン ]
評価:2.5

■ヒトコト感想
地球に他の星からの知的生命体がやってきた。ソウルと呼ばれる小さな毛のような生物は、人間に寄生し人間をのっとってしまう。ソウルにのっとられた人間はわかりやすく目が青くなる。残った人間たちの抵抗活動は続くのだが…。ソウルにのっとられても人間の意識は存在しているが外にでることができない。ソウルの中には人間の活動に興味を示す者もいる。

ワンダが入り込んだメラニーの体には、メラニーとワンダの意識がお互いに会話したりもする。そのため、ワンダが恋した人物とメラニーが恋した人物が異なり、メラニーの体でワンダの意思を優先するな、というような葛藤もある。物語の結論としてはソウルと人間が共存する方法を模索しながら生きていくという終わり方となっている。

■ストーリー
そう遠くない未来。戦争も飢餓もない世界へと変貌していた地球は、知的生命体“ソウル”の侵略に遭っていた。一度ソウルに寄生されると、体も意識もすべて乗っ取られる人類たち。わずかに残された者たちは、逆襲の機会をうかがい、地球の果てで逃亡生活を送っていた…。『ガタカ』『TIME/タイム』のアンドリュー・ニコル監督による、近未来SFアクション映画。

■感想
人間の体をのっとる知的生命体ソウル。のっとられずに生き残った人間たちは、抵抗勢力としてひっそりと生活していた。抵抗勢力として細々と生活していたメラニーだが、ソウルにつかまり体をソウルのワンダにのっとられてしまう。

そこからメラニーの意識とワンダの意識がメラニーの体の中で共存することになる。ワンダが人間に対して理解があり、隠れ家に来てからも、人間の味方のような考え方を示す。ただ、隠れ家の者たちは、体はメラニーでも心はソウルなので警戒心をなかなか解かない。

本作のポイントはワンダが人間に恋をするということだ。メラニーの恋人とは別の人物に恋をするワンダ。そのため、メラニーとワンダが心の中で言い合いをしたりもする。体の操作の優先権はワンダにあるが、時にはメラニーが一瞬だけ自分の体を取り戻すこともある。

人間とソウルの戦いは激しさを増していくのだが、観衆からするとソウルがそれほど好戦的とは思えない。一部のソウルは人間のことをほっとけばよいと言う者もいる。人間とソウルが共存するすべはないのかとワンダが考え始める。

ラストではワンダが人間の体からソウルを生きたまま取り出す方法を隠れ家の者たちに教える。その結果、ソウルにのっとられた人間たちが少しづつ人間の意識を取り戻していく。その過程で、メラニーにとりついたワンダはどうするのか?という話がでてくるのだが…。

ここからはワンダ目線となり、メラニーの体から取り出されたワンダが、次に目が覚めると、そこには前と変わらない人間たちがおり、目の前にはメラニーが立っている。オチとしては、ワンダは意識を回復しない人間に新たにとりつき恋人と幸せに暮らしたという流れだ。

メラニーからまったく別人に変わったワンダを、そのまま愛せる男もすばらしい。



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